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IT教育コンサルタント 芦屋 広太(
プロフィール
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あなたはヒューマン・マネジメント能力に自信をもっているだろうか? マネジメントで最も難しい"人間の問題"、これにうまく対処しなくては仕事の成功はない。"人を動かすためには何が必要か"を理解し、適切に行動しなければならない。
前回は、ヒューマン・マネジメントにおける事例の新章である「システム統合」に関する概要を説明した。
このプロジェクトではさまざまな人間問題が発生する可能性があり、筆者はこれを解決し成功に導く必要があった。そこで、この事例を使いながら、今回からは「ヒューマン・マネジメントのテクニック」によって、筆者がどのように人間問題を処理していったのかを説明したい。
●プロジェクトをめぐる人間的要素
システム開発に限らず、多くの人間が一定の期間で何らかの目的を達成するために協同する作業工程(いわゆるプロジェクト)では、最初にリスク分析を行うのがセオリーである。ここでいうリスクとは、プロジェクトの円滑遂行を妨げる因子と言い換えることができる。
基本的に、プロジェクトは立ち上げ時からさまざまなリスクを抱えていることが多い。さらに時間の経過とともに新しいリスクが増えることも多い。これらのリスクを適切に管理することがプロジェクト管理の大きな仕事の1つと言える。
当然、プロジェクト管理のうち、リスクコントロールは部分的要素であって、全体のうちの一部分を占めるにすぎない。しかし、この一部分は非常に大きく、プロジェクトの成功を左右することを理解しなくてはならない。
さらに、筆者の考えでは、リスク(阻害因子)のうちの大きな部分を「人間的要素」が占めると考えている。この人間的な阻害因子をどう処置するかが、ヒューマン・マネジメントの対象とする領域なのである。
簡単な例で補足していこう。例えば、「通信販売を手がける企業の顧客向け販売サイト用のシステムを作る」という企画があったとしよう。これを実現するためには、どういう考慮を行ったらよいだろうか。
まず、必要なのはエンジニアを調達することであり、
そのエンジニアを束ねるリーダ達、さらにプロジェクトを管理するプロジェクトマネージャを調達することである。システムの調達は、既製品の調達ではなく、基本的にオーダーメイド製品を専用に構築して調達するのであり、そもそも、専用に構築してくれる人がいなければ調達は不可能になる(ただし、パッケージソフトと呼ばれる既製品のシステムを購入することもあるが、想定する業務に完全適合するのは稀である。ここでは、オーダーメイドであるシステム構築について論じたい)。
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