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IT教育コンサルタント 芦屋 広太(
プロフィール
)
あなたはヒューマン・マネジメント能力に自信をもっているだろうか? マネジメントで最も難しい"人間の問題"、これにうまく対処しなくては仕事の成功はない。"人を動かすためには何が必要か"を理解し、適切に行動しなければならない。
2006年10月号では、「できる人間を探し、その人間に動機付けを行う」ということについて説明した。
[プロジェクトマネジメントの考え方]
(1)
できる方法を考える。
(2)
できる人間を探す。
(3)
その人間に方針を徹底し、動機付けを行う。
(4)
問題の兆候ができるだけ速くマネージャに届くようにする。
(5)
問題は自ら判断し、処置する。
(6)
再発しないように見直す。
今回は、これに関しての具体的な話を説明していきたい。
●「満足」というインセンティブ
プロジェクトは、人が否定形のタスクに向き合いながら進んでいく。難しい問題に直面したメンバは、気持ちが萎えることが多い。それでも、立ち止まることはできないのだから、気持ちを切り替えて問題解決に邁進していくしかない。
これには、メンバの個々人が、前向きに前進していく力――いわば、「前進力」ともいえるようなものが必要になる。これには、人の動機を高く維持させていくことが必要だ。これには、彼・彼女らに「仕事を遂行し、前に進める」ことに「満足」を与えることが必要である。
満足がない仕事は辛い。「仕事だから」という理由で、満足を与えないのはいけない。難しい否定形な仕事だからこそ、満足を与えて、仕事の原動力にしたいのである。
したがって、プロジェクトを成功させるために必要なことは、メンバに「満足」を与えることである。プロジェクトが困難に直面していても「満足」という行動のインセンティブを与えることで、モチベーションは高く維持できることを意識してほしい。
●動機付けの言葉
満足という動機付けを行う場合、必要なのは言葉の使い方である。つまり、うまい会話を、メンバとしなければならないということだ。
我々は、誰でも日本語を使って言葉をかけたり、会話をしたりする。しかし、言葉は、言い方ひとつで、
・
人を攻撃して、やる気をなくさせる。
・
悲しませる。
・
怒らせる。
という具合に、マイナスの効果をもたらすことができる。逆に、
・
喜ばせて、やる気をアップさせる。
・
気持ちよくさせる。
・
笑わせる。
のように、プラスのヒューマンコントロール(人間行動制御)をもたらすことが期待できる。これを、どれくらい意識してできるかが、優秀なマネージャと、そうでないマネージャを区別してしまうものだ。
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