特集1

株式会社ネクストエデュケーションシンク　代表取締役社長
斉藤実（プロフィール）

　2006年11月20日、ネクストエデュケーションシンクでは、国内最大の社会人向け学習教材／企業向け教育・研修ポータルサイト「エデュケ(TM)[Eduket]」をオープンしました。そこで、ｅラーニングマガジン編集部（以下、編集部）は、代表取締役の斉藤実氏にインタビューを行い、教育に特化したユニークなポータルサイトの開設について、その理念や意気込みを取材いたしました。

編集部：このたびは、「エデュケ(TM)[Eduket]」を開設されましたね。「国内最大の社会人向け学習教材／企業向け教育・研修ポータルサイト」ということですが、まず、「エデュケ(TM)[Eduket]」という言葉の意味を教えていただけますか。

斉藤実氏：「エデュケ(TM)[Eduket]」というのは、ネクストエデュケーション・マーケット・プレイスの略称で、いわゆる造語なんです。

編集部：ちょっと響きが変わった印象を受けますね。

斉藤実氏：ははは、そうですか（笑）。弊社の若手が発案した言葉なのですが、とても気に入っています。

編集部：早速ですが、「エデュケ(TM)[Eduket]」を開設された理由についてお伺いしてもよろしいでしょうか。

斉藤実氏：はい。弊社は、日本国内のさまざまな「人のスキル不足がもたらす問題」――例えば、「コミュニケーション能力の不足」、「社会人基礎力の不足」「モチベーション（仕事力）の不足」、「技術の伝承不足」、「ITスキル不足」、「ビジネススキル不足」、「リーダー能力不足」、「ストレス耐性不足」そして「"人間力"の不足」などによってもたらされる社会の生産性の低下、協働性の低下、創造性の低下、責任感の低下、人への思い思いやりの低下などが引き起こす社会のさまざまな荒廃問題を鑑み、その長期的なソリューションを、「教育＝エデュケーション」というかたちで社会貢献できることを目指して参りたいと考え、まず国内の人材育成に役立つ、企業教育、個人教育、生涯教育も含む社会人向け教育サービス総合ポータルサイト「エデュケ(TM)[Eduket]」を開設した次第です。

◆	スタート時の教材分野、取り扱いコンテンツの分類は以下のとおり。全分野を網羅（分野はさらに項目によって細分化）。「ビジネス・業務」「IT系」「資格」「語学」「内定者・新入社員」「階層別」「業種別」「研修目的別」「その他」（生涯教育）
◆	学習の提供形態の分類は以下のとおり。「スキルチェック・適性診断」「ｅラーニング」「研修」「セミナー」「DVD・ビデオ教材」「その他」
◆	その他、法人関連サービスとして以下の情報を提供する。「人事」「人財育成情報」「アセスメントシステム」（成績や判定に応じたビジネス実務教材との自動マッチングシステムも提供可）「コンサル」「カスタマイズ研修」

編集部：なるほど。私も最近、若い方のコミュニケーション力の不足を肌で感じる機会がいくつかあり、危機感を抱いています。しかし、何故いままで「教育」に特化したポータルサイトがなかったのでしょうか。大規模な本や商品販売のサイトはたくさんあるのにもかかわらずです。

斉藤実氏：そうですね。それは、「教育」とは、商品販売のような物理的な「モノ」の販売ではなく「教育内容」「教育サービス」を提供するという理解が不可欠であるからです。

編集部：どういうことでしょうか。

斉藤実氏：例えば、書店や図書館などで本をタイトルから分類することは比較的容易と思いますが、こと「教育」ということになりますと、それだけでは足りず、例えば時代のビジネスの潮流、最新またはベースとなる各種技術の状況、企業教育の内容、教育手法、資格の内容などにも精通している必要があります。そして、それぞれの各分野や、さまざまな「教育」形態についての特徴、品質についても把握した上で、ある種の情報整理力、体系化して案内する編集力が求められるのではないかと思います。単なる分類では「教育」は提供できないと思います。

編集部：なるほど。