斉藤実氏：それに加えて、昨今のビジネス世界は時間の流れが非常に速く、それに追いつき、標準的なビジネス実務教育のロードマップや体系、カテゴリを、常に最新のものに分類し、最新教材を仕入れ、提案し続ける能力が必要になります。弊社は、国内の代表的な教育に携わる企業や団体、学校法人など300社と、常にニュートラルな立場で教育サービスビジネスを行ってまいりました。その結果、標準的なビジネス実務教育の研修ロードマップや教育体系、研修フロー等を作る能力を磨くことができ、各種業務内容、企業教育分野の内容に併せて、企業人事、研修・セミナー、人財育成のための知識、コンサル力が蓄積された結果、「自信を持って『教育』を提供できる」と確信し、「エデュケ(TM)[Eduket]」の開設に踏み切ることができました。 編集部：「教育の提供」というのは、一朝一夕ではできないということですね。  斉藤実氏：そう思います。各企業様はそれぞれ独自の教育体系を持っていますが、それらの最新かつ効果的な最大公約数を「エデュケ(TM)[Eduket]」で「標準」として常に提供していきたいと考えています。また、企業のニーズに合わせたカスタマイズができるようにと考えております。まずは、「社会人教育」に特化した総合教育サービスポータルサイトを目指しますが、先ほども申し上げましたように、最終的には、人材のスキル不足がもたらす社会の課題を「エデュケ(TM)[Eduket]」の教育サービスによって少しでも解消ができればと考えています。  編集部：2006年10月および11月号の特集「日本のITに未来はあるのか。加速する受験生の「工学部離れ」を検証する。」でも取り上げましたが、大学志願者の学力低下と、加速度を増す少子化も合わせて考えると、「教育」というのはますます重要性を増してきますね。  斉藤実氏：私も深刻に考えています。それに、資源の少ない日本はこれからいったい何に投資するのかと考えますと、それは「人」ではないでしょうか。世界に先んじて少子化が進む日本にとっていま一番大事なものは「教育」と考えています。そして、まずは、きちんとビジネスの世界で通用するさまざまな社会人基礎スキルを身につける必要があるのではと考えています。そこで、「エデュケ(TM)[Eduket]」に行けば、個人の方は、「自分の学びたい分野の教育を"体系的"に学ぶことができる」「自己啓発でキャリアアップを目指せる」、企業の人事、教育研修ご担当者は「企業研修が"体系的"に揃えられる」「各種研修内容を比較しながら、一元的に問い合わせができ優良研修が調達できる」「人材育成コンサルも含めてカスタマイズ研修の相談もできる」――このような社会人教育に特化した実用的な総合教育サービスポータルサイトを目指していきます。  編集部：ところで、「エデュケ(TM)[Eduket]」では、メールマガジンを新たに二誌発行するようですが……。  斉藤実氏：はい。個人の方の学習・キャリアアップ向けの最新情報誌「エデュケニュース(TM)【キャリア】」と、企業の人事・教育研修ご担当者向けの情報誌「エデュケニュース(TM)【人財育成】」です。いずれにしても、無料ですので二誌とっていただければ、教育の最前線、教育研修情報が見えてくるのではないかと思います。自己啓発で スキルアップやキャリアアップを目指す学生、社会人、企業内個人、生涯教育を目標とされるシニアの方々、また、企業の経営、人事、研修、教育のご担当者、教育・研修会社、人材育成コンサルタントの皆様にご活用いただければ幸いです。また、ビジネスの最先端を行く経営者の方々へのインタビューや企業の人材育成事例、識者方々の座談会を予定しておりますので、ご期待ください。  編集部：本日はありがとうございました。

■斉藤実（さいとう みのる）プロフィール 哲学教育系雑誌編集長を経て、株式会社アスキー入社。 同社にてテクニカルマニュアル OEM 編集長、教育メディア（書籍／ｅラーニング教材）編集長、健康教育系編集長を経て、eラーニング、スキル診断専門の教育サービスベンチャーである株式会社ネクストエデュケーションシンクを立ち上げ、代表取締役社長。 ＩＴＳＳユーザー協会　スキルアセッサー部会　教育・研修ＷＧ副主査。 認定ITSS導入推進者／ＪＰＣ認定プライバシーコンサルタント 能力診断開発コンサルタント／人財育成コンサルタント。