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2006年6月30日、SAPジャパン株式会社と株式会社ネクストエデュケーションシンクが共催で「"人間力"を総合的・客観的に把握し成果を出す、次世代の人材育成・人材マネジメントのためのITインフラ活用方法」と題した人事ソリューションセミナーを開催した。本セミナーは大手企業を中心に、経営、人事、人材育成担当が参加し、満席の講演となった。本特集ではその模様を報告する。 |
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発表者:SAPジャパン株式会社 HCMソリューションズ 部長 荒川康彦氏 |
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まず、SAPジャパン株式会社 HCMソリューションズ 部長 荒川康彦氏から、「いま人材育成の何が問われ、何を備えるべきか」というテーマを基に講演が始まった。「近年非常にグローバルな競争が進展してきており、事業価値を追及する上での"事業基盤となる人材"というのがものをいうようになってきたことを踏まえつつも、欲しいときに欲しい人材がいないのが今の世の中である。そして、一番重要なのは、「人材育成プロセスを動かすことを"自動化"する」ということであり、そのソリューションとして、人材育成モジュールとしての「mySAP ERP Human Capital Management(以下mySAP ERP HCM)」の位置づけがあり、内部統制徹底の重要な要素として人材育成プロセス一般を分断することなく一貫して統合していく仕組みがある。
次に、「ますます重く広範になる企業の社会的責任」としてCSR的な人づくりが出来る企業に優秀な人材は集まること。そして、これから少子化を向かえ、人が減っていく状況から、企業は優秀な人材をいかに集めるかに注力しなければならないこと。さらに、CSRの観点から社会的責任を果たしている企業への投資(Social Responsible Investment:経済性、環境適合性、社会適合性の3つの観点から企業のパフォーマンスを評価し銘柄選定をする投資行動)の拡大が近い将来問題になってくるだろう。そこでの人材の価値の客観的可視化が重要な要素である」とした。 |
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■第一部 「事例に見る人材価値向上のためのITインフラ活用方法」 |
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発表者:SAPジャパン株式会社 HCMソリューションズ ソリューションアーキテクト 南和気氏 |
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第一部では、「事例に見る人材価値向上のためのITインフラ活用方法」と題して、SAPジャパン株式会社 HCMソリューションズ ソリューションアーキテクト 南和気氏より発表があった。
「SAPの人事ソリューションである「mySAP ERP HCM」では、「タレント マネージメント」の考え方を基に、キャリア、能力(スキル)、評価などの人事情報を、ITを活用してより短時間かつ効率的に日常業務から収集することができ、その最終的な目標として、
・適材適所配置
・若年層の離職率を低下させるための工夫
の2点がポイントであること」があげられた。
「まず、適材適所配置に関しては、日常業務のなかで自動的に人事情報が蓄積される仕組みを実現しており、そのことは研修やeラーニングを受けたことといったさまざまな従業員の振る舞いと、その情報を登録するということが業務上分かれてしまっているというがなく、一度にデータベースに集積されていく便利さがあり、人事担当者は、その情報を簡単にモニタリングできると説明されました。
そして、自動的に収集された人事情報(スキル、評価、教育の受講状況等)を基礎データとしてあらゆる分析(ランキング抽出機能等)などを実施することで、より合理的な適材適所配置が実現できる。
また、若年層の離職率を低下させるための工夫としては、目標設定やスキル管理からくるギャップ分析、キャリアパスのシミュレーション設定などをすること、つまり、「目標を達成するためにはどうすればいいのか→スキルギャップの認識→教育の自動マッチング→必要な能力の開発環境」を提供しており、「何をなさねばならないのか」、「どういった教育を受けなければならないのか」ということが自動的に分かるようになっており、若くて優秀な人が辞めないようにしっかりフォローするITインフラ体制がトータルに整っていることが必要である。
そして、今回の協業の価値は、ネクストエデュケーションシンクの持つ体系化された客観的なアセスメントツールや多数の教育研修、eラーニングを活用することで、よりよい「適材適所配置」「若年層の離職率低下」を図ることができることにある」との発表がなされた。 |
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