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特集1:eラーニング講座紹介 eMBAマネジメントコース
 ビジネス・マネジメント系のコースで650社に活用実績のあるeラーニング専門会社のサイバックス株式会社(東京都千代田区)は、今年度から企業内教育のソリューションをさらに強化しています。2004年7月より、MBAの国内ビジネススクールで人気の高い株式会社グロービスとの提携により、今までの国内にはeラーニングでMBAを学ぶコースとしては入門的なものしか発売されていなかったのに対し、eラーニングでMBAの基礎を学習できるeMBAマネジメントコースを販売開始しました。 なぜ今MBAの知識が求められるのか、なぜeラーニングなのか、そのポイントについて、サイバックス楠田社長に直接お話を伺いました。

現在特にMBAが要求される背景

サイバックス(株) 代表取締役社長 兼CEO楠田様
サイバックス(株) 代表取締役社長 兼CEO 楠田様
 現在の日本の社会では、MBAという言葉がひとり歩きしています。ほかの資格と同様に免許のように受け取られたり、本で学べる知識と思う人がいたり、人によってさまざまです。まずはじめに言っておくべきことは、MBAはアメリカの大学やビジネススクールで2年間学んで修得できる経営学修士の学位であり、免許ではありません。

 財務省が発表しているデータによると、対内直接投資、つまり海外から日本に流れてくる資金のことですが、これが平成6年度から平成14年度までの8年間で5倍になっていることに注目できます。理由は3つあります。まず規制緩和、そして国際会計基準の導入、最後にネット証券取引の普及が挙げられます。米国など海外のベンチャーが日本をターゲットに進出していることが目立ちますが、それらの企業家達は、皆当然のようにMBAを持っていることが多いようです。

 米国ではMBA修士取得者が年間7万人いるのに対し、日本では年間わずか1500人です。そして米国のMBAのトップスクールであるハーバードビジネススクールの学生の平均年齢は27歳です。そのような若手がビジネスを起こし、日本に進出してくるわけです。

 
日本の従来型企業内教育ではグローバル対応ができない

 日本では、東証一部の大手企業では社員が入社して15年で課長、20年で部長、25年で事業部長というように昇進していくのが一般的でした。昇進の際に、そのポジションで要求されるマネジメント等のスキルや知識を習得する階層別の教育研修が提供されます。日本企業の人材育成は、戦後から変わらない、大量生産型の順番待ち教育であり、流れ作業であると言えます。経営全体を体系で学ぶまでに20年から30年かかることになりますが、そんな中へ海外から急成長の企業が進出してくれば、まさに黒船状態です。

 そして、従来の日本企業では調整型リーダーが多いと言われます。戦略的・論理的思考と決断により問題解決をするよりも、同業他社との人脈を活かして調整しながら折り合いをつけていくタイプのことです。調整能力はリーダーにとって非常に大事ではありますが、ここのところ海外からの参入ビジネスの影響で異業種とのコンペティションが多くなり、同業他社と調整できるリーダーが異業種に対応できず、機能しにくくなっているケースが挙げられます。

 海外のビジネスに対抗する力をつけるためには、次世代ビジネスリーダーを即養成する必要があり、そのために必要なものがMBAの考え方であり、経営のフレームワークを知識としてインストールしておくことが重要とされるわけです。

ビジネスリーダー・モデル
ビジネスリーダー・モデル (c)サイバックス株式会社

 また、すべての企業が売上中心主義から利益中心主義へ移行しつつあることも見逃せません。どこでも不可欠である業務遂行能力のほかに、利益を出すための仕組み作りができることが重要であり、それはつまり新しいビジネスモデルを作るための経営のフレームワークを知らなくてはならないことになります。
 
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