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サイバックス(株) 代表取締役社長 兼CEO 楠田様
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現在の日本の社会では、MBAという言葉がひとり歩きしています。ほかの資格と同様に免許のように受け取られたり、本で学べる知識と思う人がいたり、人によってさまざまです。まずはじめに言っておくべきことは、MBAはアメリカの大学やビジネススクールで2年間学んで修得できる経営学修士の学位であり、免許ではありません。
財務省が発表しているデータによると、対内直接投資、つまり海外から日本に流れてくる資金のことですが、これが平成6年度から平成14年度までの8年間で5倍になっていることに注目できます。理由は3つあります。まず規制緩和、そして国際会計基準の導入、最後にネット証券取引の普及が挙げられます。米国など海外のベンチャーが日本をターゲットに進出していることが目立ちますが、それらの企業家達は、皆当然のようにMBAを持っていることが多いようです。
米国ではMBA修士取得者が年間7万人いるのに対し、日本では年間わずか1500人です。そして米国のMBAのトップスクールであるハーバードビジネススクールの学生の平均年齢は27歳です。そのような若手がビジネスを起こし、日本に進出してくるわけです。
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