NECは、同社の販売店の人材育成と経営基盤の強化を支援する「Learning Resource Base」の強化を実施した。ネクストエデュケーションシンク(斉藤
実代表取締役)と協力し、「ITスキル標準(ITSS)」に対応した人材育成を支援する施策を開始する。
「ITSS」は、IT産業の活性化や国際競争力強化などを目的として、経済産業省がIT関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標。
今回の施策では、「ITSS」に対応した販売店の人材育成を支援し、ひいては顧客満足度のさらなる向上を実現するため、(1)「ITSS」に照らした販売店社員のスキル状況の確認や業務経験・実績の評価、(2)強化すべきスキルの分析、(3)分析結果に基づく最適な研修講座の提供、(4)販売店社員のスキル状況や研修受講履歴などを管理するシステムの提供──など、総合的な支援施策を展開する。
具体的には、販売店社員のスキルや実務能力を確認するため、「ITSS」に照らして、どの職種のどの程度のレベルかをテスト形式で判定する「ITSSレベルチェッカー」を提供する。販売店社員の業務経験・実績を評価する「ITSSレベルパネラー」や、社員全体のスキル分布を把握・管理するための支援サービス、強化すべきスキルの分析サービスなども提供。これによって、顧客対応力の強化や顧客満足度向上に向けた経営基盤強化を推進することができる。
また、販売店社員のスキルの現状分析に基づき、「Learning Resource Base」で提供している約1500の研修講座から最適な講座を提供するほか、中長期的な人材育成プランの策定を支援する「研修選定モデル」も提供する予定。
さらに、スキル状況や研修講座の受講履歴、今後強化すべきスキル内容などの統合管理を可能にする「Learning
Resource Baseデータベース」の提供や、「ITSS」の導入支援を目的に人材育成モデルの策定を支援するコンサルテーションを行うことで、販売店の経営戦略に基づいた継続的な人材育成を支援する。
NECでは、同施策について、2年間で250社の利用を見込んでいる。
NEC=http://www.nec.co.jp/
ネクストエデュケーションシンク=http://www.nextet.net/
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