特集3

「ITSSレベルチェッカー（コンサルタント：ミドルレベル）」は、ITスキル標準で定めるコンサルタントの職種として要求されるスキルを手軽に客観的に測定できる画期的なスキルチェックテストです。多岐にわたる知識や経験に基づく高度なソリューション提案能力が必要とされるコンサルタントとして、保有すべきスキル項目や意識すべきポイントが、このテストには盛り込まれています。今回、このテスト問題の著者である小泉氏に、ｅラーニングマガジン編集部が突撃インタビューを敢行しました。

Ｑ．コンサルタントに要求されるスキルセットやヒューマンスキルはどのようなものとお考えでしょうか？

Ａ．

コンサルティングプロジェクトは、比較的定型のものと非定型のものがあります。定型のプロジェクトは、知識取得によってある程度効率的に解決策を導き出せるものであり、非定型のものは、クライアントごとにオーダーメイド的な対応が求められます。

＜小泉雅史氏＞

　コンサルタントが一般的に手がけるプロジェクトは、業務系・システム系・マネジメント系に大別され、それぞれ要求されるスキルが異なります。例えば、業務系・システム系は比較的定型の領域が多く、専門知識取得によって効率的にスキルアップが可能です。一方、戦略立案等のマネジメント系となると、クライアントごとに問題はさまざまであり、また連鎖しているため、「知識」のみならず、「思考力」が重要となってきます。当然提言は経営トップレベルとなりますので、彼らを納得させるだけの高いヒューマンスキルも要求されます。

Ｑ．そうしたスキルは通常どのように身につくものですか？

Ａ．トレーニングと実践を繰り返すサイクルによりスキルが向上します。スキルアップのコツは、まず現状のスキルをできるだけ客観的に把握することが非常に重要です。そして、不足しているスキルをトレーニングによって計画的かつ効率的に身に付けていくことが重要です。さらに、プロジェクトの中で実践することで応用力を養っていきます。

Ｑ． ITSSのスキル領域で定義されるコンサルタントの専門分野やスキル項目は、実際のコンサルタントとして使用するスキルを網羅していると思われますか？

Ａ． ITSSは多岐にわたるコンサルタントスキルを体系的にまとめた、経済産業省が推奨するスタンダードなスキル尺度です。コンサルティングメソドロジやプロジェクト管理から、リーダーシップやコミュニケーション、ネゴシエーション等、ヒューマンスキル的なものまで、実際にコンサルタントが現場で要求されるスキルは一通り網羅されており、完成度は高いと言えます。

<ITSS コンサルタントスキルフレームワーク>
出展：経済産業省　ITスキル標準Ver1.1

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