皆さんは、弁証法という言葉を聞いたことがおありでしょう。Aさんが何かを言い、Bさんが反論し、それを繰り返して、Aさんの案、Bさんの案を包含したような新たなC案というものに、止揚(“しよう”と読みます)していくのです。かっこよく??言えば、アウフヘーベンとでも言うのでしょうか。
これはBSCとコンピテンシーの有機的な結合ということとちょっと類似しています。つまり、コンピテンシーモデルをメンテナンスしていくことによって、BSCのKPIを再設定していくという作業がスパイラル状に続いて行くというイメージです。
具体的に考えていきましょう。仕事をするにあたって、以前は必要でなかった能力(ここではコンピテンシーとほぼ同等と考えてください)が浮かび上がってきます。その際、それを会社のコンピテンシーモデルに反映していく、そうすることによって、現実についていけるわけです。例えば、インターネットを活用したマーケティング・テクノロジーについていくことでもよいですし、新しいスタイルの意思決定の仕方を身に付けることでもよいのです。こうした現実に絶えず追いついていこうとする努力を続けることが、BSCとコンピテンシーモデルの有機的な結合と言ってよいでしょう。
あたかも、握手をしているように。
次回は、”トレーニングの効果測定とBSCの関係”について考えてみます。
ご意見(特に反論)、ご質問など歓迎です。
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深山 敏郎氏プロフィール |
中小企業診断士
社団法人全日本能率連盟認定マスター・マネジメント・コンサルタント
麗沢大学 外国語学部 イギリス語学科卒業
【指導実績・主な活動領域】
・各種階層別研修(新入社員、中堅社員、管理職)
・営業研修
・マーケティング
・異文化コミュニケーション研修
・異文化ネゴシエーション研修
・コミュニケーション研修
・ディベート研修
・交渉、折衝力研修
・中小企業診断士受験講座
・リーダーシップ研修
・問題解決技法研修
・ヒューマンアセスメント研修
・戦略経営シュミレーション研修(英語版) など
【執筆実績】
『異文化事例研究』
『産能大学通信教育テキスト』
『週刊ホテルアンドレストラン』
『販売士1級、2級サブテキスト』
『コンサルピア』
『月間サクシード』
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