マクニカは、米Centra Softwareが開発したビデオ会議ソフトの新バージョン「Centra 7」の日本語版を10月上旬に出荷開始すると発表した。社内外のビデオ会議のほかに、Webサイトを使ったセミナー、eラーニングにも利用できるのが特徴。Centraのワールドワイドセールス&マーケティング担当シニアバイスプレジデントのポール・デイリー(Paul
Daly)氏は、「Centra 7 だけでコラボレーション作業やeラーニング、Webマーケティングなどコミュニケーションにかかわる社内の問題を解決できる」と述べた。
デイリー氏は、他社のビデオ会議ソフトがリッチメディアの配信や、映像を使ったコミュニケーションなどセッション中の機能にのみ着目していると指摘する一方、Centra
7は「セッションの前後の作業に着目した」と説明。Centra 7にはセッション前の機能として、プレゼンテーション資料などのコンテンツ管理、参加者のスケジュール調整、出欠確認、リマインダーの電子メール自動送信などがある。セッション後の機能としては、セッション録画後の再生や成績管理、アンケート機能などがある。eラーニングやWebセミナーでCentra
7を利用するケースでは、参加費を処理する機能も利用できる。デイリー氏は、「BDA(Before,During,After)でReal-Time
Enterprise Collaborationを実現する」と述べた。セッション中の機能はほかのビデオ会議ソフトとほぼ同じ。PCに取り付けたビデオカメラを使い参加者の顔を見ながら会話し、プレゼンテーション資料やアプリケーションを共有、ホワイトボード機能などが利用できる。参加者に対してテストやアンケートを実施することも可能で、双方向のセミナーやeラーニングで使用できる。28.8Kbpsの低帯域ネットワークでもビデオ会議を実施可能。最大500人が同時参加できる。
Centra 7は4つのパッケージがある。eラーニング向けは「Centra 7 Symposium」で、コンテンツ管理のほかにイベント管理、テスト・アンケートの管理、成績・出欠の管理、録画による復習などeラーニングで必要となる機能を統合的に提供する。「Centra
7 Conference」はWebサイトを使ったセミナー向けのパッケージ。セミナーへの参加登録画面や受付確認メールの自動送信機能などがある。セミナー終了後のフォローアップの電子メールも自動送信可能。
社内外のビデオ会議には「Centra 7 eMeeting」を利用する。誰でも会議を主催できるように設定されていて、多数の参加者にも対応する。ほかにSymposium、Conference、eMeetingの3パッケージを統合した「Centra
7 Universal Live」もある。価格はSymposiumのサーバライセンスが420万円、Conferenceが420万円、eMeetingが260万円、Universal
Liveが590万円で、別にクライアントライセンスを購入する必要がある。マクニカでは来年度に30システムの納入を目指すとしている。
マクニカ http://www.macnica.co.jp/
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