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特集1タイトル

アクションクルー株式会社 代表取締役会長 兼 R&D責任者
深山敏郎(みやまとしろう)


アクションクルー株式会社(略称 AC)
〒106-0032 東京都港区六本木3-4-33 マルマン六本木ビル7階
電話:03−5549−9451 FAX:03−5549−9452
e-mail: info@actionclue.com http://www.actionclue.com/

代表取締役会長 深山敏郎、代表取締役社長 板垣剛久

ACは2002年2月設立された社会人教育の専門家集団。e-learningのコンテンツ提供、集合研修やコーチングとのブレンディング、現場密着のコンサルティングを通じて多くの実践的スキルを提供している。また、BSCとコンピテンシーモデルとをリンクするためのコンサルティングなど、ベンチャー企業、中堅企業、大手企業、行政体、学校法人などさまざまなクライアントを持つ。また、5段階にわたる研修効果測定コンサルティングを通じて、研修のあり方に一石を投じている。(株)ネクストエデュケーションシンクを通じて、現在、NETスキルチェックコンテンツを提供している。

 前回、人材開発現場において、バランススコアカード(以下、BSCと略)を活用するには、人材開発部門が本気になって取り組む(あえて誤解を覚悟で書いています)かどうかが鍵となるという主旨のことをご説明しました。これは、PDCAサイクルを回す風土を持っているかとともに、2つの鍵でした。

 今回のテーマは、まさにその本気度合いが具体的には何を指すのかをご説明するにはうってつけです。10年ほど前でしょうか、私の友人で、ある企業の組織デザインを担当していたNさんがさらりと言っていたことを思い出します。「ようやく先日、新しい組織のデザインが終わりました。もうすでに、次の組織デザインに取り掛かっています。先日デザインが完成した新しい組織も、寿命が3年くらいでしょうから、その次のデザインをすでに始めているんですよ。」

 そのときは正直、驚きました。彼は組織デザインだけやっているわけではなくて、F−3000などのスポンサー企業としてのお付き合いなども相当あるのだそうです。

 BSCの仕組みには、指標のメンテナンスということが組み込まれています。つまり、定期的に重要業績評価指標(以下、KPIと略す。KPI=Key Performance Indicators)を見直して、現状に合うものに変更していくということです。人材開発面でのKPIで有力なものには、コンピテンシーの数値があります。これは、先行指標(Lead Indicators)になるわけです。ある部署や個人の業績、つまり結果指標(Lag Indicators)をある程度まで予見することができるのは、コンピテンシーなのです。

バランススコアカードとKPI: 業績評価指標(例)

 各社でコンピテンシーモデルを作成するのに、たいへんなご努力をされていること、私も存じ上げています。しかし、多くのご企業のトップは、それをメンテナンスする努力をあまり理解していません。こうした中で、人材開発のチームは、上司を説得し、コンピテンシーモデルを作っては壊しという作業をすることが必要なのです。メンテナンスと一言で表現しますが、それにはコンピテンシーモデルの作成時以上の努力を、継続的に行うことが大切なのです。

 

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