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「eラーニング」で就職支援
〜インターネット利用による学習広がる〜 |
2006年11月27日 |
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パソコンやインターネットを利用して語学などの学習を行う「eラーニング」の利用が年々広がっている。講座終了後に学んだ内容に合った仕事探しを支援するサイトも登場したほか、パソコンからiPodなどの携帯音楽プレーヤーに学習情報を取り込んで、屋外で歩きながら学べるなど、学習スタイルも変化している。
◆求人サイト
ネット接続サービス大手のNECビッグローブが11月に開設した会員制サイト「まなはた」は、学習コースと、仕事探しがセットになっている。
利用者が学習コースに申し込むと、専門知識を持つアドバイザーが、電話やメールで学習の動機や目標などを聞き取ったうえで、コースの進み具合を分析し、学習方法などを助言する。コース終了後に、カウンセリングを行い、就職や転職を支援する仕組みだ。
学習コースは、会議資料などを作成するソフトの活用方法やビジネスマナー、販売・接客のノウハウなど13講座。各講座修了の目安は2〜40時間で、1講座あたりの受講料は9,450〜33,600円となっている。
また、本サイトには、人材派遣会社から寄せられた求人情報が登録されており、受講生が利用できる。サイトの専用コーナーで自らの学習経験や職歴などを公開して、人材派遣会社に自身を“売り込む”こともできる。
「これまでの語学や資格取得のサイトの運営実績を仕事探しという新しい可能性につなげたい」(NECビッグローブ経営企画本部 蜂須由美子氏)。
◆定番の語学
eラーニングの定番は語学学習。特に英会話教室、ノウハウを生かして運営していることが多い。
ECC(本社・大阪)の「ECCウェブレッスン」は、2002年6月にサービスを始めた。現在は、約3000人が受講している。
自宅のパソコンにとりつけたカメラを通じて、画面上に外国人講師と受講生の双方が映し出される。英語を含む7か国語の受講が可能だ。個人レッスンから最大4人のグループレッスンがある。
英語の場合は午前10時から翌日午前2時まで授業を受けられる。深夜の時間帯は、時差を利用してアイルランドのセンターから講師が教える。「昼間は主婦、夜はビジネスマンの利用が多い」(同社)という。
ベルリッツ・ジャパン(本社・東京)の「ベルリッツ・バーチャル・クラスルーム」では、受講生が、パソコン画面上にマウスを操作して文字や絵を書いてやり取りでき、実際の教室にいるような感覚になるという。受講中に講師から受けたアドバイスなどレッスン内容を3か月間記録できるために復習に役立てることができる。
◆無料で提供
アップルコンピュータは、デジタル携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」向けに、大学の講義や英会話など学習番組の動画配信を無料で提供している。05年6月にサービスを始めたが、iPodの視聴ランキングの上位に入ることが多い。
学生の場合、講義の動画などを保存し、時間と場所を選ばずに「受講」している例が多いという。02年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊・東京大特別栄誉教授らによる大学1、2年生向けの講義は人気が高く、毎週水曜日に更新されている。
◆eラーニング市場は拡大傾向
eラーニングは米国で1990年代に、日本では99年ごろに登場した。当初、企業の社内研修で利用されていたが、高速大容量通信(ブロードバンド)の普及で、今では学校現場や生涯学習などへも用途が広がっている。
民間調査機関の矢野経済研究所によると、05年度のeラーニング市場は、前年度比17%増の600億円で、06年度は同10%増の660億円に達する見通し。同研究所は「情報基盤が整備され、講師と受講生の双方向の授業ができるようになった。社員教育の一環として使う企業も増えてきている」と分析している。
[参考文献:2006年11月27日/読売新聞]
NEC プレスルーム = http://www.biglobe.co.jp/press/2006/10/061031-1.html
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