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eラーニングマガジン編集部
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2005年12月7日(水)、東京都千代田区平河町にある砂防会館 シェーンバッハ1Fにて、「ITSS 新たなステージへ」と題して『ITSS Users' Conference 2006』が開催されました。当日は、設立二周年を迎えたITSSユーザー協会の活動を中心に、各IT業界の最前線で活躍する方々が、過去、現在、そして未来に向けてIT人材の育成という観点からさまざまな思いを語りました。ITスキル標準がリリースされてから3年が経過した現在、「ITSSを理解するステージ」から「ITSSを実際に使用するステージ」へシフトする段階に入っています。ネクストエデュケーションシンク編集部が取材をしてまいりましたので早速ご報告いたします。なお、今月は「基調講演編」、来月は「セミナー編」と題して二回に分けてお届けいたします。 |
ITSSユーザー協会会長 唐津 一氏 挨拶 |
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まず、はじめに、ITSSユーザー協会会長で東海大学教授の唐津 一氏より挨拶がありました。当初31会員で設立したITSSユーザー協会も、二周年を迎えるにあたり、総勢150を越す会員で構成されるまでに成長したことを喜びつつも、今以上に活動の輪を広げていかなければならない厳しい状況に日本のIT業界があることを語られました。特に中国やインド、シンガポールなどアジアのIT関連勢力の台頭をあげ、それに比べ国内IT関連企業の多くは危機感を持たず、エンジニア個人も安穏としている様子が見受けられます。いまこそ経営者がいかに人材を育成していくかを真剣に考え、エンジニア個人は自らのキャリアデザインに取り組んでいくということが重要であることを強調されました。また、その鍵である「ITSS」が発表されてから3年経ち認知度は上がったものの、理解度が上がっておらず、導入に取り組む企業もまだまだ少ないという状況を語られ、よりいっそうのITSSユーザー協会の取り組みが重要である旨をお話しされました。
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「ITSS 新たなステージへ」 |
ITSSユーザー協会会長専務理事 高橋 秀典氏 |
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次に、ITSSユーザー協会専務理事で株式会社スキルスタンダード研究所代表取締役の高橋 秀典氏より基調講演がありました。ITSSユーザー協会の活動実績と今後の活動方針の概要を一通り説明したあと、「ITSS」がリリースされて3年経ち、ITに関わる企業や団体、個人の指標として定着してきたことを喜びつつ、「ITSSは新しいステージへ向かっている」旨を語られました。当協会は日本のIT技術者のあり方を変えるため、ITSSの実践的普及を目指してきましたが、2005年は「ITSS普及の年」「ITSSをどう使うのかという議論の年」であったと位置づけ、2006年に向けてよりいっそう実践的に「ITSSを使うフェーズ」に突入することと、それをITSSユーザー協会がリーダーシップととって経済産業省やIPAとうまく連携しながら強力に推進していく旨を熱く語られました。また、そのためには経営者自身が人材育成を真剣に考えることと、ITSSをIT人材育成の効果的なツールとしていかに活用していくかが重要であることを語られ、当日来場者の特典として「ITスキル標準 経営者へのメッセージ 人材投資で実現するビジネス戦略」(発行/編集 独立行政法人 情報処理推進機構 ITスキル標準センター)を配布されました。"人材育成を本気で考える"という意気込みが伝わってくる熱気に満ちた講演となりました。
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