もう一つ問題だったのはメンバー達のミッション認識である。チームメンバーは全員、「現行システム維持」がミッションと思っており、「品質を向上させる」というミッションを諦めていたようだった。「自分達の仕事は品質が悪いかもしれないが、とにかくこのシステムを稼動させ続けることである。品質向上は外からきた芦屋の仕事である」――こんな認識であった。