今回の提携は、NAIS-ISがもつコールセンターシステムおよび修理サービス関連の業務ノウハウやアプリケーション開発力と、NECがもつサーバー、VoIP関連機器、ミドルウェアなどのIT・ネットワーク統合システム基盤構築力を組み合わせ、修理サービスに関わるCRMソリューションを総合的に提供することが目的。

　提供するCRMソリューションは、コールセンター機能、修理情報システム、ナレッジマネジメント機能、サービス要員教育のためのeラーニング機能などから構成され、CS業務をトータルにサポートしていく。主な特徴は、短期間かつ経済的なシステム導入が可能であることと、CSの品質向上や相談・サービス業務の効率化を実現できることである。

　具体的には、コールセンター機能や修理情報システムなどをテンプレート化して、システム構築時の設定作業を簡易化することで、業務内容にあわせたCRMシステムを短期間で経済的に導入することができる。24時間365日の相談・修理受付やインターネットなどの受付機会の拡大を図るとともに、コールセンターシステムと修理業務システム、顧客データベースなどとの連携によって、過去履歴をふまえた相談、提案などのきめ細かなユーザー対応が可能になる。

　また、ナレッジマネジメントやeラーニングシステムを活用してユーザー対応ノウハウを共有し、対応要員のスキル向上がはかることができる。さらに、インターネットでの相談・修理受付を可能とするなど、顧客依頼内容の電子化によって、受付業務や修理サービス要員の工数を削減する。

　価格は、50ユーザーモデルが2500万円から。両社では、システム構築時の技術協力や、セミナー、展示会などのマーケティング協力も行うことで、今後3年間で50社への提供を見込んでいる。

松下電工インフォメーションシステムズ＝http://www.naisis.co.jp/
NEC＝http://www.nec.co.jp/