テラ(竹中晋一社長)は、携帯電話アプリを利用した携帯電話用eラーニング構築システム「Mobile Study」の販売およびASPサービスを4月1日から順次開始する。価格は、システム販売が20ユーザーで29万8000円から。ASPサービスは、初期費用が3万円、基本利用料が3万円、利用料が1ユーザーあたり500円。初年度に5000万円の売り上げを目指す。
パソコン以上に身近な存在である携帯電話を利用したeラーニングシステムへのニーズが高まっているが、携帯電話向けサイト構築のノウハウが不足や、携帯用アプリ開発のコスト負担の高さなどが、導入を希望する企業や学校、教育コンテンツ事業者の障害となっていた。
「Mobile Study」は、こうした実状に対応した業界で初めての総合的携帯eラーニングシステム。同システムを導入することで、出題者(企業・学校法人・教育コンテンツ事業者など)がもつ教育コンテンツを、パソコンを利用してWeb上で選択式の問題として制作し、携帯電話向けのeラーニングを簡単に始めることができる。
同システムには、問題の作成・配信管理、登録ユーザーの管理、結果の集計・分析などを行うWebアプリケーションと、解答者が携帯電話側にダウンロードして利用する携帯電話用アプリケーションが含まれている。企業内社員教育から学習塾、英会話スクールなどの教育ツールとして、またWebサイト会員に対する情報サービスなど、さまざまな活用ができる。
一方、解答者側は、パソコンを利用したeラーニングとは異なり、通勤通学や待ち合わせ、休憩時間など、いつでもどこでも学習することが可能となる。また、問題は自動配信されるため、パケット代がかかるのはダウンロード時のみで、通信コストも約197円/月(毎日10問出題の場合)と低価格を実現している。
なお、同社は今回、販売パートナーとして住友商事、デジタル・ナレッジと提携しており、今後も、学校法人、教育コンテンツ事業者などと幅広く販売提携することで事業拡大を図る方針。また、コンテンツの提供第一弾としては、日本常識力検定協会監修の問題をオプション(有料)で提供する。
テラ=http://www.terracom.co.jp/
|