アシスト（ビル・トッテン社長）は10月16日、サービス事業拡大の一環としてeラーニング事業に本格参入することを発表した。これに向けて、eラーニング事業推進室を新設するとともに、富士通のeラーニング・ソフトウェア製品「Internet Navigware（インターネットナビウェア）」の取り扱いを開始した。

　「Internet Navigware」は、Webブラウザさえあればいつでも、どこでもサーバー上の教材を使って学習することができ、企業内で実施する新入社員研修、管理者研修などの集合研修にかかる交通費、宿泊費、会場費、外部への教育委託費といった経費の大幅な削減を実現できることが特徴。また、講師の教え方に依存しないため研修、教育内容の質を一定に保持でき、反復学習や、受講者ごとの進捗状況や受講履歴の管理機能により、各個人のスキルに応じたステップアップを可能にし、各人の理解度を数値化でき、理解度に対する個々の認識と数値化された評価が一致するため、人事評価制度へも連動可能。

　また、講義内容のコンテンツに音楽や映像データを加えることで、より高い学習効果を生み出すことも可能。さらに、ライブ機能により、遠隔地にいながらあたかも集合研修を受けているかのようなリアルタイムな環境を提供する。

　アシストでは、情報活用分野製品のラインアップおよびサービス事業強化の一環として、「Internet Navigware」と約200タイトルある豊富なコンテンツの販売を開始。同時に、導入支援や安定稼働を実現するための製品サポートを提供していく。

　また、教育やサポートサービスで長年培ってきたノウハウを生かし、顧客企業に対し独自のコンテンツ作成支援サービスを提供するなど、製品提供からeラーニング・コンテンツ作成支援まで幅広くサポートするeラーニング・ソリューションを提供する。

　拡販にあたっては、迅速な業務改革や競争力強化に向けて独自に教育コンテンツを開発、活用したい大手／中堅企業ユーザーをターゲットとし、03年末までに3億円の販売を見込んでいる。

　なお、現在アシストが開催しているOracle製品を始めとする教育サービスのコンテンツ化も予定しており、これまでセミナー会場で実施していた教育コースとWebコンテンツを効果的に組み合わせ、実践に役立つ、より高い満足度を提供できる教育サービスを来年度から本格的に提供していく方針。

アシスト＝http://www.ashisuto.co.jp/
富士通＝http://jp.fujitsu.com/