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特集2:平田周の「知的好奇心が人生を変える」第1回 なぜ好奇心が大事なのか
 好奇心さえあれば、情報も知識もついてくる
 学生時代と違って、社会人になってからの勉強は、資格をとるための場合は別ですが、何も教科書や参考書を読む必要はないのです。ただ「どうしてだろう」という疑問さえ頭の中に入力しておけばすみます。これなら簡単ですね。知らないことに出くわした時、そういう疑問を抱き、ちょっとだけなぜだろうと考え、わからなければ判断をするのを中止しておけばいいのです。それが頭の中に無意識でも残っていたら、情報に接した時に、これだ! と何かが閃くものです。

 海水から微量な金を集める場合、海水を汲み上げて、蒸発させ、残ったもの中から金属類だけを選び出し、その中から金だけを選鉱していくという方法があります。もし、釣り針のようなものに金だけを吸着する材料をとりつけ、それを海水中に垂らしておけば、次第に金がくっついてくるという仕組みはコスト的にはともかく不可能ではありません。好奇心は、いわば、必要な情報を釣り上げる釣り針だといえるでしょう。
 勉強しなければいけないというのは気が重くなりますが、どんなことでも、なぜだろうと考えるのを習慣にするというのであれば、誰にでもできることです。

 好奇心にもいろいろなものがあります。いかがわしいことへの好奇心は勧められません。ビジネスに携わっている者にとっての好奇心は「知的好奇心」です。新興市場国がどんどん工業化していく今日、日本人として最も身につけておくべきは「知的好奇心」だと信じています。これさえあれば、個人的にもどんな資格よりも生涯を通じて役立つことは間違いありません。


■平田周 氏プロフィール
平田周氏 三田教育研究所首席研究員
どうしたら若い人たちの知力、思考力、英語力を高めることができるかを研究しています。大企業、外資系企業、中小企業などでの勤務、ベンチャーの立ち上げ、大学で教鞭など、さまざまな体験をしてきました。元東京工科大学大学院バイオ・情報メディア研究科客員教授。専攻:国際情報論。

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