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Mr.サイトウ
:
「コミュニケーション能力の低下」はいまどこでも叫ばれています。
山本雅啓氏
:
はい。私もそう感じています。パネルディスカッションではマネージャーのコミュニケーション力が低いと上司や部下、得意先とのコミュニケーションがうまく出来ないとニーズにあった提案は出来ないし、それが出来なければ営業成績に繋がらないとか、プロジェクト管理においても、得意先含め関係者とのコミュニケーションが出来ていないと、なにか違うものを作ってしまってお客様から「発注したものと違う!」という結果になり、失敗コストとなり利益を圧迫するケースもあります。
Mr.サイトウ
:
それは、大変な課題になっていますね。
山本雅啓氏
:
ええ。それで、「コミュニケーションってほんとうに大事です。」、「特にマネージャーの教育は大切だ。」という点で3人の先生がそれぞれの角度で意見されたのです。従来の講演というやり方はいわば一方通行でしたが、今回のパネルディスカッションはいままでにない興奮を会場にもたらし、「人材育成はやはりとても大切なのだな」という結論になりまして、販売店の方々から、「あらためて『人材育成』についてさらに突っ込んでもっとよく教えていただきたい」と言われまして、現在第二回目を企画中です。
Mr.サイトウ
:
素晴らしいですね。山本様は人材育成というものをどのようにお考えですか。
山本雅啓氏
:
人材育成は、結局は「質」を高めるものと考えています。人材育成こそ本当に大切なのですよね。例えば、拡大志向というものがあります。しかし、拡大にはやはり限界があります。例えば、物を作るといっても、プラントがいる、人がいる等々で、フォローするにもそれなりの物理的限界があります。人の質を高めることに限界はありません。質を高めて良いものをきちんと創って、そうすることで、いいものであれば必ずお客様に喜んでもらえると。結果的には売上拡大や利益拡大に繋がるのではないかと考えています。IT業界は技術革新、競合が激しく、価格がどんどん下がっています。数を売らないと売上げや利益が維持できなくなってしまっています。そこからの脱却というのは、「人」と「質」の問題だと考えています。
Mr.サイトウ
:
どういうことでしょうか。
山本雅啓氏
:
「質」を生み出すのは「人」ですから。つまり、人材の育成、教育というのは本当に大切なことなのです。「じゃあ今、何かいいアイディアあるの」と聞かれても答えに窮してしまうのですが、人が育つことでその人自身が己で解決策をそのときそのときで見出していくのではないかと考えます。これからの時代は、自分で考えて自分で解決策を見出していくという人材が必要です。一昔前は、見本になる「先輩」という方々がいらっしゃり、その方々の真似ができれば一人前でした。しかし、いまはほとんどいませんし、モデルとなるかどうかも疑わしいですね。
つづく
■山本 雅啓氏プロフィール
NECパートナービジネス推進本部 グループマネージャー
展示会やイベントを長年経験、現在も販売店会などの各種イベントを企画運営に関わり、いつも参加者には新しさ、驚きと興奮を感じてもらえるように奮闘中。
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