独立行政法人情報処理推進機構（IPA）のITスキル標準センターは、 「ITスキル標準V2（バージョン2）　研修ロードマップ」を7月7日に公表した。

　「研修ロードマップ」は、ITスキル標準の職種ごとに修得すべき研修科目を明示したもの。企業の視点からも個人の視点からもキャリアパスを実現するための有用な研修体系の参照モデルとして活用することが出来る。本年４月に公開した「ITスキル標準V2」に対応した。なお、研修ロードマップは、教育訓練の充実を促すという目的から「スキル編」の補足資料として位置づけられる。

　主な改訂ポイントは次の通り。

・専門分野の見直しに伴う研修コースの再構成

　ITスキル標準V2でITアーキテクト、プロジェクトマネジメント、オペレーションの専門分野の統廃合、名称見直しに伴う研修コースの再構成。

・スキル項目、知識項目の見直しに伴う学習内容の整合

　ITスキル標準V2で新設された「スキルディクショナリ」をスキル項目、知識項目の正本と位置づけ、研修ロードマップの項目名、記載順を「スキルディクショナリ」に合致。

・受講前提、スキル修得目標の見直し

　ITスキル標準V2で達成度指標の記述を見直し、レベル毎に果たすべき役割を明確化した関係から、研修ロードマップに記載されている研修修了後のスキル修得目標、受講対象等のレベル記述を職種横断的に見直し。

・未経験レベルおよびレベル１の共通コースの見直し

　専門分野が確立していない未経験レベル、レベル１向けの研修コースを見直し、基本コースを職種間で共通化。

なお、今後研修ロードマップについても、ITスキル標準の改善に合わせて整合性をとっていく予定。

詳細ページ ＝ http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/news/itss_RM_V2_060707.html