■「ITプロジェクトマネジメント実践講座」制作の背景
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編集部: |
早速ですが、「ITプロジェクトマネジメント実践講座」を制作されたきっかけや背景についてお教えください。 |
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宮本氏: |
ITSS研修ロードマップが発表された当時、これに沿った本格的なeラーニング教材がなかったので、是非作ってみたかったというのがそもそものきっかけです。こういってはなんですが、当時ITSS対応や準拠を謳う他社の教育コースを見たときに、既存のコースに表面的な化粧直しを施した程度でそのようにいっているものや、きちんとPMBOKに沿っていないと思われるものが大多数でした。経済産業省が提示するITSS研修ロードマップのモデルコースを紐解くとわかりますが、受講時間やカリキュラム、コースが取り扱う知識項目などが詳細に記載されています。こういった研修ロードマップに沿った最先端の教育を実現したかったという強い情熱がありました。弊社には、新しいことに常に挑戦していくカルチャーといいますか、DNAがあるのです。
さらに、インドや中国の急速な成長など、ITのシステム開発における経済のグローバル化がすすむ今後の流れを考えた場合に、プロジェクトマネジメント力というのは、日本のIT業界において重要なスキルになることは確実だと思っていたので、そういう考えも背景にありました。
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荒井氏: |
プロジェクトマネジメントの能力は本当に重要だと考えています。一番大切なのは"人"です。"人"がお客様のニーズをきちんとヒアリングして、企画設計・基本設計・要求定義をしていく際に、一番ベーシックなスキルをあえて一言で言うとプロジェクトマネジメントの能力といえるでしょう。これからの日本の人財に必須のスキルではないかと考えています。 |
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■ITSS研修ロードマップに沿った本格的な教材
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編集部: |
ITSS研修ロードマップに沿った教材ということですが、経済産業省が提案しているモデルコースをどの程度参考にされて開発されたのでしょうか。 |
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宮本氏: |
研修ロードマップを基に一から忠実に研修カリキュラムを開発しており、ほぼ満足できる内容に仕上がっています。ITSSに沿った人材育成を本気で考えているお客様にはたいへんご満足いただけるコンテンツだと自信を持ってお勧めできます。
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編集部: |
「ITプロジェクトマネジメント実践講座」の特色を教えていただけますか。 |
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宮本氏: |
ベースとしてFlashを使っており、映像、音声で学習を進めることができるほか、資料をPDFでダウンロードしてプリントアウトしたものを手元において学習でき、知識の定着を効果的に図ることができるように工夫しています。また、各章の最後には簡単な確認問題も用意しており、セルフチェックができるようにしてあります。それに加え、"ワークショップ演習"にeラーニングで初めて取り組んだことがあります。架空のプロジェクトを演習として受講者に与え、ステークホルダーの関係やスケジュール、予算、品質管理など、さまざまな制約条件のもとで、より適切な判断を下してチームを動かしていくという、より実践的な学習がバーチャルにできるようになっています。ただし、プロジェクトマネジメントの世界は正解というものがなかなか出しづらいというのも実情ですので、弊社が考えるベストチョイスを丁寧な解説付きの模範解答として提示させていたただきます。実は、ここが開発で一番苦労したところですね。因みに、ここで培ったノウハウを元にボードゲーム化の企画も温めているところです。まだ、検討段階なんですがね。
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