ブレンディングやeラーニングの活用をするにあたってのインストラクショナル デザインを考える前に、今考えられるeラーニングというラーニングを定義してみましょう。
一般には、eラーニングはネットワークテクノロジーを使った配信やサポートをするフォーマルなまたはインフォーマルな学習体験と捉えられています。つまり、
● モジュールなどが確立している教材、学習コンテンツ
● 電子図書館
● 同期・非同期(e-メール、電子会議室、ウェブコンファレンスなど)でのダイアログの展開
● コラボレーション、ナレッジシェアリングアプリケーション
● 業務支援(パフォーマンスサポート)ツール(レファレンス資料、ヘルプ、書類書式テンプレート、各種文書など)
● アセスメントツール(シミュレーション、チェックテスト、パフォーマンスチェックリストなど)
など、eラーニングは、WEB上やPC上で展開される学習コンテンツにとどまらず、よりいっそうパフォーマンスサポートを提供するITの1つとして利用される傾向が高まっています。
では、「研修の提供」の立場からこれらを活用し、特にブレンディングでのアプローチを行いたい場合、人材開発担当者は何を基準にeラーニングの導入と再デザインを行えばよいのでしょうか。
まず、一般的に考えられるeラーニングの導入基準となるのは、研修のニーズが以下のようなときになるのではないでしょうか。
● 標準化による啓蒙が必要なとき(例えば、個人情報保護法の徹底や情報セキュリティの全社教育など、規制や規則などの理解と徹底を促す研修など)
● どこにいても、いつでもアクセス可能にしなければならないとき
● 全社員へ研修機会を提供しなければならないとき
では、集合研修やOJTなどのアプローチが必ず必要なプログラムはなんでしょうか。
実践的な訓練が必要である、指導する人からのパフォーマンスに対する助言がすぐに必要な内容の場合には、インストラクターなど、人を介したアプローチが必要です。
そして、これらの両方のメリットを組み合わせることができるブレンディングアプローチは、ほとんどすべてのプログラムに適用することができます。
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