ツール関係で特に目を引いたのはサイバネットシステムです。プロセスコーディネータ・ｅラーニングシステム支援ツールの『Epiplex』で、アプリケーション操作手順を収録して自動的にｅラーニングコンテンツを作成するソリューションや、マルチメディアWeb会議システムなど、最新技術によるユニークな商品が見られました。

　さらにライブ型ｅラーニングとして、ヤマハのインターネット楽器レッスンで、講師とマンツーマンで通信しながらネット接続のデジタルギターやキーボードで演奏の指導を受けるデモンストレーションも見られました。

　一通り見て回って感じられた今年の傾向としては、全体にシステムよりコンテンツベ
ンダーに勢いがありました。また企業や学校での活用事例発表が多く見られ、既に導入・利用経験があるユーザが次のものや他の選択肢を探す、慎重かつ現実的に吟味する人々が増えてきていることも感じられます。

　外資の人事システムは多言語対応であったり外国での実績が豊富など、多国籍企業や海外進出する企業などには導入メリットは多大です。

　一方で、業種別パッケージの豊富なオービックをはじめとする、小規模企業や中小企業向けの人事管理ツールやソリューションも多くの種類が展示されていました。

　また、セミナーではIT人材の育成をテーマにしたものが複数あり、こちらでもITSSがポイントとなっていました。

ｅラーニングを目的と捉えるか手段と捉えるか、その視点の違いで様々なアプローチ
やソリューションが生まれることを確認できた興味深い3日間でした。