外国語教育サービスのベルリッツ・ジャパン(田中良一社長)は5月19日、TV会議システムを利用した法人向け遠隔学習サービス「ベルリッツTVカンファレンス・トレーニング」を6月1日から開始すると発表した。
同社では、1966年の日本支社設立時から企業・団体向けに各法人別サービスを実施しているが、最近は「本社、支社を含む全組織内での教育・研修」を望む顧客が増えてきたことから、研修プログラムを包括的にサポートできる遠隔学習サービスの提供を検討してきた。光ファイバー経由ブロードバンドの普及と低価格化を背景に、02年から試験導入を実施し、03年の名古屋地区でのパイロット展開を経て、今回、「ベルリッツTVカンファレンス・トレーニング」として本格展開を開始する。
同サービスは、導入時のコンサルティングによる研修プログラムの組み立て、実施、結果検証によるプログラムの調整など、一連の語学研修を包括的にサポートするとともに、通信環境/機器などシステムを含めたトータルパッケージとして提供する。英語その他の言語でのレッスンに対応し、最大8人までの受講が可能。
今回のサービスによって、従来のLMSの課題とされていた「コンテンツの平準化」を解決するとともに、「クオリティの統一化」も実現できる。また、受講時間の変更にも柔軟に対応して、多忙なビジネスパーソンや管理職者などでも、無理なく効率的に学習することができる。受講者が通学のための時間的負担からも開放されることで、継続率や進度にもつながる。
同社では、「ベルリッツTVカンファレンス・トレーニング」を、ランゲージセンターでのレッスン受講や企業・団体への教師派遣に加えて、新たな法人向けビジネスと位置付けており、06年度単年で5億円の売り上げを見込んでいる。
今後、テレビ会議システム販売会社に対するコンテンツの供給や、大学・高校など教育機関へのビジネス展開、さらに個人顧客を対象としたPCベースのeラーニングシステムの提供なども視野に入れ、サービス内容の拡充と販路拡大を図っていく方針。
ベルリッツ・ジャパン=http://www.berlitz.com/japanese/
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