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研修の戦略的アプローチのために=効果測定

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 IDの考え方をファンダメンタルとして捕らえた場合の新しいトレンドとして参考になるのが、2003年のASTD(American Society of Training and Development)において組織的な学習とパフォマンスを向上させるための人材育成・人材開発の専門性の重要度の調査(※1)を行った報告です。それによると、その第一位と二位が、「ラーニングデザイン(インストラクショナル デザイン)」(73%)と「人的パフォマンスの向上(ヒューマンパフォマンスインプルーブメント)」(70%)で、パフォマンスの向上を見極めたラーニングデザインが重要になってきていることを示していました。以下の配信メソッドなどの60%〜35%に比べて、特筆された重要性でした。そして、人材開発・研修戦略を担う人材に求められることとして、人材開発の専門家としての専門性(80%)とともに、大変重要視されているのがラーニングストラテジストとしての役割でした(77%)。

 戦略的な人材育成プラン、パフォマンスの向上といった場合、当然のことながらもとめられるのは、その効果を示すことや、目標としていることを明確にした上でその評価項目を明らかにすることですが、そのプロセスの基盤となるのが、IDの考え方です。

IDスキルチェックの活用とID概論講座

 さて、このようにIDの傾向とそのファンダメンタルな機能を考察しました。以上の考察を前提とした場合、IDとは、e-ラーニングをデザインする側にとっては、そのクオリティーを保障する基準として、また研修を構築する企業の研修担当者にとっては、人材育成・開発を企画立案するためのスキル基盤として、その考え方を身に着ける必要があることがお分かりいただけると思います。その基礎知識、また何のためにIDが必要なのかを知る手がかりとセルフチェックの一つとして「IDスキルチェック」を活用していただければ良いかと思います。

 インストラクショナルデザイン概論の講座では、e-ラーニングを制作提供する立場の方には、絶対的に習得して置くべき知識、スキルとして、「なぜ」「どんなところに」IDによる研修の質の向上ができるのか、といったIDを導入するための概論を知っていただきたいと思います。研修企画担当者の方々には、コスト的にも経営戦略的にも理にかなう研修の企画選択をし、「効果測定」をも目標とした研修戦略を立てる場合のIDステップ、そして、質の高いe-ラーニングやIDコンサルタントを選ぶための基準を学んでいただけるかと思います。

 e-ラーニングの最終目的も単にそれを配信することにあるのではなく、最終的な目的は組織的な学習能力の向上とパフォマンスの向上である以上、日本におけるインストラクショナル デザインもe-ラーニングのためのデザインの道具ではなく、戦略的研修デザインのための基盤として根付かせていきたいものです。

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(※1)Research on "Future of the Learning and Performance Profession: Competencies"
by ASTD, Rothwell & Associates, DDI
2004年2月 ASTD TechKnowledge Conference & Exposition Presentationより


中原 孝子氏 プロフィール
中原 孝子(なかはら こうこ)
国立岩手大学卒業後、米コーネル大学大学院にて、教育の経済効果、国際コミュニケーション学等を学ぶ。 その後、慶應義塾大学環境情報学部武藤研究室訪問研究員として、インターネットを利用したデータマインニングやe-ラーニングなどの研究に携わった。 職歴 米系製造販売会社、金融機関、IT企業にてトレーニングマネージャーとして活躍し、 平成14年5月 株式会社インストラクショナル デザインを設立。
会員 ASTD会員、慶應義塾大学環境情報学部研究員
 

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