IDの考え方をファンダメンタルとして捕らえた場合の新しいトレンドとして参考になるのが、2003年のASTD(American
Society of Training and Development)において組織的な学習とパフォマンスを向上させるための人材育成・人材開発の専門性の重要度の調査 (※1)を行った報告です。それによると、その第一位と二位が、「ラーニングデザイン(インストラクショナル
デザイン)」(73%)と「人的パフォマンスの向上(ヒューマンパフォマンスインプルーブメント)」(70%)で、パフォマンスの向上を見極めたラーニングデザインが重要になってきていることを示していました。以下の配信メソッドなどの60%〜35%に比べて、特筆された重要性でした。そして、人材開発・研修戦略を担う人材に求められることとして、人材開発の専門家としての専門性(80%)とともに、大変重要視されているのがラーニングストラテジストとしての役割でした(77%)。
戦略的な人材育成プラン、パフォマンスの向上といった場合、当然のことながらもとめられるのは、その効果を示すことや、目標としていることを明確にした上でその評価項目を明らかにすることですが、そのプロセスの基盤となるのが、IDの考え方です。
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