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特集1タイトル

アクションクルー株式会社 代表取締役会長 兼 R&D責任者
深山敏郎(みやまとしろう)



1.強い組織になるための課題
強い組織になるための課題には、どのようなものがあるでしょうか。唯一絶対の解答は無いにしても、それぞれの組織が自らの解答を持っていなければなりません。ただ、”企業変革のリーダー”の存在抜きには検討できないのではないでしょうか。

”企業変革のリーダー”は、どこで育つのでしょうか?もちろん、ミシガン大学のNoel Tichy教授が提唱する”リーダーシップ・エンジン”の考え方のように、組織のあらゆるところでこのようなリーダーが必要なのですが、現実には社内変革プロジェクトの中から生まれることが多いのではないでしょうか。組織の価値観に決定的な影響を及ぼすことが出来た時に真に変革のリーダーと呼ぶことが出来るというのが、私どもの経験から得た考え方です。
以下、このような観点からのアクションクルー鰍フ提唱する強い組織づくりの体系です。

強い組織作りのコンセプト

1.1 人材開発体系
 人材開発体系は、組織のビジョンと的確に結びつける必要があります。ビジョンに連動した全社戦略からその戦略を担うことのできる人材のコンピテンシーを規定します。そのコンピテンシーが人材開発体系の中核となり、人材開発体系にもとづいて人材育成が行なわれます。
1.2 チェンジリーダー・イン・ザ・プロジェクト(CLIP)
 チェンジリーダー育成は、人材開発体系の中でも非常に重要な役割を果たします。企業のビジョン、戦略というからには、過去の延長上に未来は無い、という前提から人材育成がスタートしますので、組織や組織風土を文字通り”変革”していく人材が必要です。自然にそのような人材が現れるのを待つだけの時間的余裕がある組織はほとんどありませんから、人材開発の担当部門はチェンジリーダー、つまり組織変革のコア人材を育成する必要があります。ご提唱したいのは、プロジェクトを通じて育成していくということです。それが、チェンジリーダー・イン・ザ・プロジェクトです。
1.3 トレーニングスコアカードによるモニタリング
 プロジェクトを成功させるとともに、チェンジリーダー・イン・ザ・プロジェクトを育成することもプロジェクトの重要な役割になります。プロジェクトは果たしてうまく機能しているのか、そして、スキルは伸びているのかをトレーニングスコアカード(※)でチェックします。カークパトリックモデルやROIモデルなど適切なモデルを採用することで、その効果はある程度まで客観的に測定できます。もし問題があれば、プロジェクトリーダーやメンバーへのコーチングのあり方を変更します。

※トレーニングスコアカードとは、バランススコアカードのトレーニング版とも言えるもので、トレーニング効果を計測するシステムです。

1.4 現場でのビジョン達成
 このような一連の流れによって、現場での成果、つまりビジョンを具体的に達成することができるのです。
 
2.CLIPの5つのコンピテンシー
では、組織が育てるべきCLIPのコンピテンシーにはどのようなものがあるでしょうか。
CLIPのコンピテンシー

アクションクルー鰍ナは、次の5種類のコンピテンシーを設定しています。
これは私どもが体験した過去の組織変革と、実際のプロジェクトによるリサーチに基づくものです。
2.1 変革ビジョン構築力
 変革ビジョン構築力とは、自ら進んで変革ビジョンの必要性を実感し、その成果のイメージをも含めて周囲に熱く語りかけることを意味しています。あたかもディズニーランドの創始者である、ウォルト・ディズニーがディズニーランドのイメージを描き出し、その実現に邁進したようにです。
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