日本ユニシス(島田精一社長)と東京大学情報基盤センター(岡部洋一 センター長)は12月18日、ITを活用した教育システムづくりを目指す高等教育機関のため、学習管理システム(LMS、Learning
Management System)の共同開発を開始し、04年4月に両者が中心で立ち上げるLMS普及に向けたコミュニティからオープンソースとして無償提供すると発表した。
今回のライセンス無償提供は、ITを使った教育インフラとして、LMSを広く教育機関で活用することを目指すもの。教育機関でeラーニング普及をはかり、効率だけでなく効果に重点を置いた教育を推進する上で、教育インフラとしての学習基盤システムの活用も必須であるという考えに基づく。現在、両者の共同プロジェクト「オープンソースLMS開発プロジェクト」によって、日本ユニシスの国内外の大学・大学院での運用実績と、東京大学情報基盤センターの大学における計算機利用のノウハウを生かしたLMSの共同開発が進められている。
公開にあたっては、04年4月に立ち上げる品質向上と普及を目的としたコミュニティを利用する予定。公開するLMSのライセンス形態については、GPLバージョン2(※)をモデルとし、教育インフラとしてのLMSを広くオープンソースとして公開することで、大学を始めとする高等教育機関における学習基盤の利用拡大とeラーニングの普及を目指していく方針。
同社では、共同で開発した成果をオープンソースで公開するだけではなく、「RENANDI」のソリューションとして、高等教育機関への教育基盤整備支援や教育改革支援などに展開する予定。
日本ユニシス=http://www.unisys.co.jp/
(※)GPLバージョン2(GNU General Public License Version.2)
Free Software Foundation, Incが公開しているオープンソースソフトウェアのライセンスで、配布時にソースコードの添付を義務付けること、ソフトウェアの派生物は、未来永劫オープンソースでありつづけなければならないことが特長。
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