日本ピープルソフトは9月29日、同社のPeopleSoft Human Capital Management(HCM)が旭硝子に採用され、稼動を開始したことを明らかにした。旭硝子は、グローバルな人材管理を目指し、関連会社を含めて人材の最適配置と育成を強化する。システム導入は、IBMビジネスコンサルティングサービスが行った。
旭硝子に導入されたのは、人事労務管理(入社、異動、休職、退職処理)、スキル・コンピテンシー管理(研修、資格、保有技術、経験職務の情報管理)、人事考課(自己評価、上長評価)、人材育成および人事アンケート(自己評価/上長評価)、人事情報検索および参照機能の5領域。
国内4つのカンパニー、各関連会社への出向社員を含む従業員約8000名を対象ユーザーとしている。
旭硝子が今回のシステム導入を行った理由は大きく3つに分かれる。まず、人事情報の一元管理と有効活用を進めること。紙ベースや、異種システムで分散管理されていた人事情報を統合し、一元管理できる人事情報基盤を構築する。これにより、リアルタイムなデータの抽出による人事データの可視化が実現するという。次に、人材の最適配置と育成の強化だ。グループ内の人事情報を一元管理し、ラインマネジャーに公開することにより、
各カンパニーの人材戦略を支援する。また、コンピテンシー管理機能も活用する。3つ目は、インターネットへの完全対応。100%ピュアインターネットアーキテクチャを特徴とするPeopleSoftを採用した要因でもある。リアルタイムな情報アクセス環境の整備、システム変更の反映やメンテナンスを容易に行えることなどがメリットになる。
旭硝子の担当者は、「PeopleSoft HCMの導入で、人事情報を一元管理し、ラインマネジャーへも人事情報を公開することにより、各カンパニーの人材戦略を支援できる基盤が整備できた」と話している。
日本ピープルソフト=http://www.peoplesoft.co.jp/jp/jp/index.jsp
旭硝子=http://www.agc.co.jp/index2.html
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