旺文社(赤尾 文夫社長)はインターネットを使った遠隔教育であるeラーニングの事業を拡大する。少子高齢化などで受験向け出版は大きな伸びが見込めない。英語を中心にネットによる教育や資格試験に軸足を移し、売上高に占める比率を1割から3年後に3割まで引き上げる目標という。
6月までにまとめる3カ年経営計画で英語や資格のネット教育、ネット試験を成長分野と位置づけ、売上高30億円、営業利益率50%を目指す。すでに3月に中国のソフト会社、東軟集団と提携し、現地のeラーニング市場にも参入しており、東南アジア向け販売も伸びるとみている。
旺文社はネット教育の「Pカレッジ」とネット試験の「CASEC」というeラーニングサービスを提供している。旺文社ブランドや出版で蓄積した教材を生かす。
書籍事業を含めた全社売り上げは今後も100億円前後で横ばいが続くと予測しており、ネット教育などを主力事業にして売上をのばす意向だ。
旺文社(http://www.obunsha.co.jp/)
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