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日本の商慣習に柔軟に対応する製造業向けERPで圧倒的な強さを誇り、タイ、マレーシアなど世界に進出、近々上海へも現地法人を設立予定のリードレックス。アンケートシステム「Tapir(テイパー)」、サイト総合監視サービス「Xecurion(セキュリオン)」など、ブロードバンド時代の高度なソリューションを提供するミドルウェア群も揃え、着実に成長している。そのリードレックスが、今年の新入社員研修で積極的にeラーニングに取り組み、大きな成果をあげているということで、インターネットソリューショングループ取締役の中道様にお話を伺った。


中道氏
■社員約100名に対し、今年は13名の新入社員を採用したそうですね。

はい。当社のようなシステム開発の企業では、社員1人1人の能力と業績が直結します。ですから当社では、特に採用に関しては力を入れています。 また、1974年の設立以来の採用経験や、関連会社の(株)ヒューマンキャピタル研究所のノウハウから、新卒採用のノウハウを蓄積してきました。 そんなノウハウのひとつが、「エンジニア採用の際、学部や専門に縛られない」ということです。 実際、その後の活躍と学校での専門分野とが連動しているわけではありません。むしろ文系の学生や、コンピュータを専門としない学生を採用することで、組織として厚みが増すことを実感しています。

■知識がないというだけで不採用にしてしまうのではなく、本質的に「適性」を判断できるようなノウハウを蓄積されていらっしゃるということですね。

そうですね。ビジネス的な素養も含め、判断するように心がけています。しかし、やはり在学中に専門でコンピュータ関係をやっていた人とそうでない人とでは、入社時点でのITスキルには相当な開きがあります。そのスタートラインでのギャップを埋めるために、入社前教育として、まずはベースとなるコンピュータの仕組み、本質を理解していただくために、「基本情報技術者」の試験カリキュラムが学べるeラーニング講座を導入したのです。

■入社前といいますと、まだ大学4年生のうちからということですか。


はい。大学4年生の11月から、内定者研修という位置づけでASP型の講座を配布しました。いままでは通信教育でやっていたもので、ペースは自由、入社前までの約5ヶ月間で終わらせてくださいというアナウンスをしました。

■テストの結果を管理されていらっしゃったのですね。

eラーニングのメリットのひとつが、「管理ができる」ということだと認識しています。受講している社員一人一人が、どんな風に取り組んでいるかが非常に参考になるんです。たとえば期限に余裕を持って進めていくタイプと、一定のペースを淡々と守っていくタイプ、はたまた締め切り直前に一気に片付けるタイプなど、人それぞれです。 当社では、昨年も同じ形式で新人にeラーニングを受講してもらいましたが、それが実際に業務プロジェクトを進めていく時にもそのまま表れています。 ですから、eラーニングの取り組み方を見て、プロジェクトメンバーを組むというのは非常に効果的な方法だと思います。

■なるほど。思わぬところで管理ツールが活用できるものですね。それは意外なご意見でした。 ところで、入社前ということで、新人の人は会社外でのeラーニング受講だったとおもうのですが、インターネット接続にかかる費用負担を企業がするか、個人がするかということが問題として浮上します。この問題については、どう対処されたのでしょうか。

インターネットの接続料については、当社では特に問題になりませんでした。 というのも、業種がら、それで食べていこうという人ばかりが集まっているからです。 また、後でヒアリングしてみると、学校で受講しているケースが多いようです。 最近ではほとんどの大学でインターネット常時接続環境が整備され、自由に使えるようになってきているようです。

 

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