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2008年4月24日にITSSユーザー協会主催の「ITスキル標準V3セミナー」が、九段会館にて協会員企業の参加のもと開催されました。
講演は、独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)IT人材育成本部ITスキル標準センターの丹羽雅春センター長がお話されました。このITスキル標準V3の意味するところをきちんと解説した最新セミナーの内容をお伝えすることが、ITスキル標準普及の目的からとても有効と思われますので、丹羽様に発表資料活用のご許可をいただき、本誌でそのポイントを要約してご紹介させていただきます(以下の図は、すべて本セミナーで使用されたものの抜粋です。出典は各資料に表示しています)。 |
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ITスキル標準の利用状況 |
まず現在の「ITスキル標準の利用状況と職種レベル別人材分布状況」をご覧ください。
この図から、ITスキル標準を活用している企業は、検討中の企業まで含めると全体の55%を超え、特に大企業では合わせて78%にまで及んでいることが分かります。発表から6年目でついに情報サービス産業における実質的なスキル標準指標となったと言えましょう。
また、「ITスキル標準導入の定量的効果」を見るために、右の図をご覧ください。ITスキル標準を重視または考慮するほうが労働生産性が高くなると判断される企業が多いことが理解できます。
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ITスキル標準V3のキャリアフレームワーク |
ご存じのように、ITスキル標準とは、「情報サービスの提供に必要な実務能力を明確化、体系化した指標で、産学におけるITプロフェッショナルの教育訓練等に有用な共通枠組(ものさし)を提供する」ものです。右の図が、新しいITスキル標準V3のキャリアフレームワークとなります。 |
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ITスキル標準の必要性 |
また、左の図でIT人材をめぐる世界のIT市場の構造変化を見ると、日本の人材数を遙かに凌駕して、中国、インドの市場規模が2015年には急拡大することが見て取れます。
ここから、今後もIT分野での競争力を維持していく為には、我が国が目指すべき高度IT人材像をいまから戦略的に明確化して育成しておく必要が生じてくることがわかると思います。それが右記の図となります。
そこで、目指すべき高度IT人材像ごとに、必要なスキルを明確化しておくことになりました。右記の図が、今後の我が国の高度IT人材育成の基本となるべき「共通キャリア・スキルフレームワーク(案)」です。 |
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情報処理技術者試験とのレベルの整合性 |
この共通キャリア・スキルフレームワークに基づいて、ITスキル標準と新情報処理技術者試験のレベル判定の対応を示したのが左記の図です。
ITスキル標準V3では、これまでと若干異なった区分となり、レベル1のみが「エントリ」となり、レベル2〜3が「ミドル」、レベル4〜5が「ハイ」、レベル6〜7が新たに「スーパーハイ」と呼ばれることになりました。
また、現行の各種スキル標準(ITSS、ETSS、UISS)で定められた34職種と、情報処理技術者試験の再構築の方向性とされるのが右記の図です。 |
なお、新情報処理技術者試験と、現行試験の対応関係は左記の図の通りです。 |
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