1) HRD部門の位置づけ
○社内での位置づけはコストセンター
HRD部門の組織貢献手段として、部門自体のプロフィットセンター化の動きがグローバルに進んでいる。この世界的な潮流が日本のHRD部門に何処まで浸透しているか
を探る狙いとして、社内での位置づけを質問した。現状では、HRD部門の社内的位置づけは83%がコストセンターだと回答している。今回の調査では、HRD部門のプロフィットセンター化の進展は、まだ多くないという結果が表れた。
2)HRDスタッフが認識する課題・阻害要因
○HRD部門は悪循環サイクルをさまよう
HRDスタッフが認識する課題や阻害要因は「関係者の人材育成に関する否定的な考え方」「プログラム開発に関する問題」「制度間の関連性に対する問題」「人材育成風土の問題」「HRD部門の問題」と5つに整理できた。
記述の出現率を軸に解釈をすすめると「幹部や職場上司、参加者自身の考え方が後ろ向きであり、また諸制度が教育実施をサポートする仕組みになっておらず。それらが相互作用し、望ましい人材育成風土を醸成できない状況。そのような事も災いし、スタッフも増員されず、予算も減少している」という悪循環サイクルに陥っている状況が想像できる。
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