ガートナー ジャパン株式会社のITデマンド調査室は2004年6月29日、企業におけるEラーニング利用に関する意識調査を実施し、結果を発表した。
この調査は、同社の調査パネル1,600人を対象に2004年5月に実施したもので、有効回答数は601。
調査によると、企業でEラーニングを利用しているビジネスマンの多くは、Eラーニングの利用や効果を前向きにとらえていることが分かったという。
Eラーニングの利用経験者に対し、その学習効果を聞いたところ、「大きな効果がある」「ある程度効果がある」と回答した人の割合は81.0%に上った。企業においてEラーニング担当者が抱える悩みの1つに「社員がEラーニングの必要性を理解してくれない、利用してくれない」という点があるが、実際は、多くの利用者が「学習効果はある」と評価しているようだ。
さらに、利用経験者に対し、今後のEラーニングによる研修の利用意向を聞いたところ、「すべての研修で導入してほしい」と回答した人が5.8%、「Eラーニングの割合を増やして欲しい」が39.6%、「Eラーニングの割合は現在の程度でよい」が40.9%となった。
また、Eラーニングを利用したことのない人のうち、「利用したい」という人は55.1%と半数を超え、Eラーニングに対する関心の高さがうかがえた。
なお、eラーニングの効果は認めるものの、実際の利用は日常の業務に追われ後回しになりがちなため、利用者の業務の様子を考慮したスケジュール構築、受講の督促、上司など周囲が進捗状況をチェックできるようにするトップダウンで徹底させるなど、受講者の継続的な利用を促す仕組み作りが重要であるとしている。
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