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項目固定多段階テスト方式(階層型)
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HRR(株)では1963年の創業以来、適性テストの開発と研究に取り組んでいる。SPIがCBTと結びついた最初は1984年で、初代CATS(Computer
Assisted Testing System)が当時のリクルート人材センター(現リクルートエイブリック)へ限定提供された。出題方式は項目固定の多段階型で、直近の回答の正誤により難易度別に分けられた出題項目の階層を移動するものであった。
その後1998年より大きく進化し、実際の運用が始まる。出題方式は項目プールを擁する項目可変型の適応型テストとなり、インターフェースが改良され、マウス入力に対応するようになる。適応型テストとは受検者ごとにそのレベルに応じた難易度の項目を出題する新しいテストの仕組みである。HRR(株)はこの頃から、自社での新卒採用にCBT版SPIの使用を開始した。
2000年にリリースされたHRR-CBTは機能的な完成形で、出題項目の選択方法など実践面での工夫がなされている。インハウス(客先設置)型のサービス提供も始まるが、この頃はまだスタンドアローン型で、インターネットによる問題配信や結果報告はなかった。
2002年からはR-Prometric社のテストセンターでサーバー・クライアント型での展開を開始し、受検者は大幅に増加する。その後ユーザーインターフェイスの改良など、受検者に配慮した機能改善が施される。例えば適応型テストでは出題項目数が受検者により異なるが、先が見えない受検者の不安を解消するために、テストの進捗状況や時間の経過が表示されるようになっている。
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