マツモトキヨシやセイジョーなどドラッグストア約80社は、従業員の医薬品に関する知識を向上させるため、インターネットを使った教育システムを共同で導入する。動画と音声で病気のメカニズムを解説し、接客ノウハウも教える。今後、医薬品販売分野での規制緩和が進めばコンビニエンスストアなどとの販売競争が激しくなるとみて、店員の専門性を高める。
システムは約160社が加盟する共同仕入れ会社、ニッド(東京・中央)が構築し、加盟企業の従業員が利用する。業界あげてネットによる社員教育に乗り出すのは珍しいが、インターネットやメールを利用していつでもどこでも情報共有が行えるため、製品情報等を均一的かつ徹底的に加盟社社内へ浸透させることができる。
コンテンツは風邪や腹痛、生活習慣病など消費者の関心の高い病気を約30に分類。パソコン画面を通じてそれぞれの発症のメカニズムなどを動画・音声で解説する。顧客と店員の想定問答も含まれ、症状に合わせてどんな種類の薬を勧めるかなどの接客シミュレーションも可能だ。
ニッド=http://www.nidrug.co.jp/
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