SAPジャパン(藤井清孝社長)は、従来型の集合研修とEラーニング機能を組み合わせた「SAP Learning
Solution(SAPラーニング・ソリューション)」を10月28日から出荷開始した。
新ソリューションは、集合研修と社内ネット研修(WebBasedTraining)を融合した「ブレンディング学習」のサポートや、SAPが提供する人事系ソリューション「mySAP
Human Resources(mySAP HR)」のスキル/コンピテンシー管理ツールとの完全な統合を図っている点が特徴。
これによって、現在行っている人材教育に加え、個々の従業員のスキルおよびコンピテンシーに応じたコンピュータ支援学習や、ポータルなどを使ったナレッジトランスファー(知識移管)を提供し、迅速に投資効率を上げることが可能になる。さらに、コンテンツ開発に関するオーサリング環境を提供しているため、開発に対するコスト削減も図ることができる。
主な構成要素は、(1)組織内での役割に応じて各従業員が受講可能なコースの全概要を表示する「ラーニングポータル」、(2)「mySAP
HR」のセミナー管理機能を基礎とした研修カタログの登録、コース管理、および複数コースを組み合わせたカリキュラムの管理を行う「教育管理者向けのラーニングマネジメントシステム」、(3)構造化された学習コンテンツの作成を支援し、学習の成果を測るテストや認定の仕組みを備えた「教材作成のためのオーサリング環境」、(4)作成した教材を格納、バージョン管理およびステータス管理を行う「コンテンツ管理システム」――など。
価格は500ユーザーで720万円から。同社では、04年末までに既存顧客を中心に、導入企業数を10社まで引き上げることを目指す。
SAPジャパン=http://www.sap.co.jp/
「SAPラーニング・ソリューション」=http://www.sap.com/solutions/hr/
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