NEC(金杉明信社長)と富士ゼロックス(有馬利男社長)は6月4日、インターネットで動画や音声などの配信を行うストリーミングソリューション分野で協業することを発表した。
今回の協業は、ストリーミングコンテンツの視聴や検索を行うWebサイト構築から、コンテンツの視聴ログ管理、著作権保護までの総合的なストリーミング活用を実現することが目的。両社は今後、企業でのeラーニングや動画によるナレッジ共有、自治体・文教・サービス業などにおける動画・音声を活用した顧客・住民向けの情報サービスなど、ストリーミング活用の拡大を目指していく。
主な協業内容としては、富士ゼロックスのメディアハンドリング・ソフトウェア「MediaDEPO
Server Ver.2.0」と、NECのストリーミングコンテンツ管理・配信システム「StreamPro」を連携した「MediaDEPO
with StreamPro」を両社共同で開発することである。
これによって、ストリーミング配信における煩雑な作業を1つのシステムとして自動化、効率化することが可能となり、Webサイト管理者の工数削減や運営コストの低減を実現するとともに、タイムリーなコンテンツ配信を実行することができる。
また、「MediaDEPO with StreamPro」の提供拡大を推進するため、顧客に対する提案活動などを行う10人体制のタスクチームを両社の要員で確立。チーム内で、提案案件の相互紹介や提案対象企業に関する情報共有など行うことで、提案活動の強化・拡大を図る。
さらに、共同セミナーの開催や展示会での協力、共同広告の実施など、マーケティング活動や販売推進活動でも協力していく方針で、具体的な取り組みとして、6月10日・11日に東京国際フォーラムで開催される「NEC
e-Trend Conference&Fair」において、「MediaDEPO with StreamPro」のデモを実施する。
なお、「MediaDEPO with StreamPro」は6月10日から提供開始する予定で、価格は、パッケージ販売で340万円から。今後3年間で100システムの販売を見込んでいる。
NEC =
http://www.nec.co.jp/
富士ゼロックス = http://www.fujixerox.co.jp/
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