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教育測定研究所 「偏差値」から「能力値」へ
最新テスト理論で学習成果をいつでもどこでも"正しく"測定、e-テスティング支援事業を開始
2002年05月09日

旺文社グループの教育測定研究所(東京都新宿区)は、2002年5月から、パーソナルコンピュータを使っていつでもどこでも同一の尺度で学習成果を測定できる最新テスト理論である「項目応答理論(IRT:Item ResponseTheory)」を利用したe-テスティングの支援事業を開始する。

e-テスティングは、
インターネット上で学習成果を測定する仕組み。
時間、場所を問わずに同一尺度で能力値を測定できる最新のテスト理論である「項目応答理論」に基づくことを前提とし、紙のテストをそのままコンピュータ上に移しかえたコンピュータ・テストとは区別する。

最新のテスト理論である「項目応答理論(IRT:Item Response Theory)」は、試験問題の小問ごとに「項目識別度」「項目難易度」等のパラメータを付与し、個々の回答結果によって受験者の「能力値」を推定していくもので、パーソナルコンピュータ上で行うことにより、試験を一斉実施することなく、いつでもどこでも一定の「能力値」を従来テストよりも高い精度で測定することができる。

これにより、受験者側としては「いつでもどこででも自分の学習到達度の測定が可能になる」「ペーパーテストよりも試験時間が短く、かつ結果がすぐ出る」と同時に、試験実施者側にとっても「学習を進めていく上での学習者への動機づけに利用できる」「実施、運営のコスト削減になる」等のメリットがある。しかも、この「能力値」は統計学上の母集団に左右されないので、受験する時間・場所に関係なく学習到達度を同一尺度で測定できるのが最大の特長。

教育測定研究所では、この「項目応答理論」及びコンピュータ試験(CBT:Computer Based Testing)の分野における国内外の研究者をアドバイザリーボードに据え、その開発ノウハウをe-テスティング開発支援事業として特化し、今後あらゆる分野でe-ラーニング事業を進めていく企業、団体と共同で開発を進めていきながら、次世代学習環境における「公平、公正」な評価システムの発展に寄与していく予定。







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