オンラインコンテンツ出版社のジェイ・キャスト(東京都千代田区)は、マインドリーダーズ社(米国オハイオ州)の自習型のオンライン研修コースを5月下旬から販売する。
マインドリーダーズ社は1981年創立のコンピュータ教育出版の老舗。96年からはインターネット利用の研修教材を提供している。ジェイ・キャストはマインドリーダーズ社の日本における独占的販売権を取得。500以上のITとビジネス系の研修コースから、日本で需要が見込まれるコースを順次日本語化し、インターネットで提供している社員研修コース「役立つねっと」マインドリーダーズ日本版としてリリースしていく予定。また、英語版のままでの国内販売も行う。IT系コースは、情報システム企業で深刻になっているプログラマーやSEの養成に欠かせないJavaやXMLが含まれている。
インターネット上で配信する研修コースは、一度にたくさんの受講者が効率的に学ぶことが出来るため、コストダウン効果の高い研修メソッドとして米国では主流になりつつある。またマインドリーダーズ社のコースは、学習する内容を細かく分解し、画面をクリックして進むうちに自然に、確実に学習内容が身につくというコース設計で定評がある。進度に合わせた理解度チェックテストもふんだんに盛り込まれ、学習ページとテストページを繰り返し、反復しながら無理なく理解することが可能。日本でも、IT系のコースはSE養成に即効性があるとして、急速に需要が伸びている。
販売の第一弾として、世界標準といわれるCompTIAのIT技術認定試験の対象となる「A+2001Standard」や、「Java1.2」「XML」「Visual
Basic6.0」などのIT系をはじめ、「モチベーション」「ストレス・マネジメント」「セクシュアルハラスメント対策」など、グローバルスタンダード化の要求を満たす米国流ビジネスの基本コースをリリース予定。
販売は代理店を通じて情報システム企業やソフトハウス、研修事業者などへの卸売りが中心で、一般ユーザへ直販。受講者にはIDとパスワードを配布。受講者はインターネットに接続する環境があれば、いつでもどこでも学習可能。コンテンツは軽いファイルで構成されているので、ダイアルアップ方式でもストレスなく利用できるが、ブロードバンドで利用すると効果的な研修教材。また、学習管理システムを使用すれば、受講者一人ひとりの進捗管理や成績管理ができるうえ、インストラクターをつけた双方向で質の高い研修も可能。配信はジェイ・キャストのサーバーから行うが、多数の利用者を持つ企業には、イントラネットのサーバーへ納品することもできる。
|