開発の背景には、人の働き方と教育の変化があります。近年、派遣社員など頻繁に職場を変えるケースでは、本来、年長者から伝えられるべき仕事上の知恵・ノウハウが若い世代に伝わりにくくなっていることがあげられます。コミュニケーションスキルなどは、一緒にいる先輩などが若い世代に助言することでスキルアップしていきますが、現在の働き方では、困難なケースが増えており、新しい教育サービスが必要とされているのです。コミュニケーション能力などの、いわゆる対人能力系は、OJTや集合研修で身に付けていくのが普通ですが、派遣社員などには、これに代わる教育サービスが必要と判断し、ネクストエデュケーションシンクでは2年前から研究を続けてきました。今回、携帯に便利で、購入が簡単な一般書籍とインターネットを使ったオンラインテストの組み合わせで、遠隔地の人材でも一斉に教育し、習得度を客観的に数値化できる診断サービスを開発、商品化いたしました。
* 2004年に日本経団連が会員企業を対象に行った「新卒者採用に関する調査」では、選考時に最も重視する要素として、「コミュニケーション能力」を第一位に挙げた企業が75パーセント。そして2005年もほぼ同様の結果でした。
*NET通信にて大好評連載中、「芦屋広太の“人を動かす言葉”」
-> バックナンバーはこちら |