DX人財のリテラシーを可視化する「DX検定™」を受検された方々の声をお伝えする、インタビュー企画です。
受検のための学習を通してどのような変化があったのか、情報収集や学習はどのように取り組んだのかなど、お話を伺いました。

◇受検者インタビュー Vol.1

IT用語へのアレルギーがなくなり 、学ばなければという 危機感が芽生え ました。育休中の現在も自然と情報が目に入ります

 

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NTTラーニングシステムズ株式会社
大沼希さん

2018年受検 ITBTR検定:スコア879 [DXプロフェッショナル]

神奈川県在住。ご両親の仕事の都合により、10代の9年間をアメリカで過ごす。大学入学を機に帰国。新卒でNTTラーニングシステムズ社に入社。以来グローバル人財育成や海外研修、語学研修を中心に企画・コンサルティングに従事。現在、育児休業中で2人のお子さんの子育て中。


これまでのお仕事の内容と、大沼さんの現状について教えてください。


NTTラーニングシステムズに入社以来、営業畑で主にグローバル人財育成に関わっていました。NTTグループの人事部門に対し、海外研修や、語学研修の企画、提案、コンサルティングを担当していました。語学以外にも、ヒューマンスキル系、ロジカルシンキングといった思考系の研修、リーダー層への研修等にも関わりました。
現在は第2子出産後の育児休業中で、職場には来年4月からの復帰を予定しています。


受検のきっかけは何でしたか?またなぜ挑戦されようと思われましたか?


上司から勧められた、というのが正直なきっかけでした。
ただ、NTTの中期経営計画にも「DX」というワードが入っていて。最初に目にした時は「DX」をよく理解していなかったのですが、主なお客様であるNTTグループ企業の担当者の方が、「DX人財を育成したい」という時にお手伝いができるようになりたい。営業担当としてもお客様とお話しできるベースが欲しい、と思い、チャレンジを決めました。


どのように学習されましたか? またそれはどのぐらいの期間ですか?


おもに「NET*ITBT」のeラーニングで学習しました。
通勤時間中のスマートフォンでの学習をメインに、すきま時間をうまく利用して学習していました。
すきま時間、例えばちょうど上の娘の夜泣きがある時期だったので、夜に目を覚ますことがよくあり、何とか寝かしつけした後に、ささっと数問進める、などしていました。
期間はだいたい2か月ぐらいでしょうか。少しずつ進めていきました。


学習から受検を通した、率直な感想をお聞かせください


チャレンジして良かったと思います。まず検定でスコアが出たことは、素直に嬉しいです。
また、eラーニングで普段からキーワードをたくさん学んでいたからこそ、最新技術やITに興味が湧き、ビジネス誌やニュース等で、以前は読み飛ばしていたような記事にも目を向けるようになりました。

そうすると「世界はここまで発展しているんだ!」と、知らなかったことへの危機感も出てきました。


受検を通して、何かご自身に変化はありましたか?

▲現在は3歳と0歳のお子さんの子育てに奮闘する大沼さん。TOEIC Listening and Reading Testでも900点以上のハイスコアホルダー。


それまで、「ITは自分には遠い世界。お客様との商談でITの知識が必要な時は、技術者の方に同行してもらえばいい」という、今思うと甘い気持ちがあったのですが、受検を通じてIT用語へのアレルギーはなくなったと思います。

遠い世界だと思っていた最新技術も、たとえば自動運転やスマートスピーカーのように、身近なものに関わっています。知っている人に任せるのではなく、自分も理解をして、先進のお客様と同じレベルとまではいかなくても、自信をもって提案ができるレベルになりたいと思うようになりました。

本検定の学習は、どのような役にたつと思われますか?


技術者の方のみならず、営業などの職種の方も知っていたほうが良い知識だと思います。

ビジネストレンドは知らないと乗り遅れますし、苦手意識があると無意識に避けてしまうと思うので。まずは用語を知っていることが第一歩になると思いました。



今後どのようなキャリアアップを目指していらっしゃいますか? またそのためには何が必要でしょうか?


NTTグループにいる社員の方たちが、グローバルなビジネスの場で太刀打ちできる人財となるお手伝いがしたいですね。
また、 NTTグループにも外国籍の社員の方が増えていますが、なかには日本で働く難しさを感じている人もいると思います。私もアメリカではマイノリティーとして苦労したので、そういう壁を取り払うサポートができたら、と思います。
またそのようなサポートをする際、多様な職種やスキルをもった方とのコミュニケーションのために、IT知識やトレンド知識のアップデートが必要かなと思っています。



本日はお忙しいところ、貴重なお話をありがとうございました。


◇受検者インタビュー Vol.2

始めは用語が全くわからず、発奮。 スコアが伸び自信がつきました 。今でも 中吊り広告のワード など、 自分から拾い に行き調べています。

 

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CASマネジメント株式会社
鷲田 友美さん

2018年受検 ITBTR検定:スコア812 [DXプロフェッショナル2018]

神奈川県在住。機械設計、DTPデザイナー、建築設計・現場代理人、業務管理、秘書等の経験を経て、2017年よりNTTラーニングシステムズ社にて派遣スタッフとして研修対応業務に従事。そこでの業務経験を活かし2019年4月より現職。女手一つで2人の息子さんを育て上げたシングルマザー。


これまでの経歴と、現在のお仕事の内容について教えてください。


異色といわれるのですが、これまで機械設計、DTPデザイナー、建築設計・現場代理人、業務管理、外資系企業での秘書等の多彩な仕事に関わってきました。ある時期、正社員で働くことに疲れてしまい、2017年からNTTラーニングシステムズ社にて派遣スタッフとして働いていました。
その縁でお声がけいただき、この4月からまた社員として転職し、現職ではNTTラーニングシステムズ様の研修運営サポートを担当しています。


受検のきっかけは何でしたか?またなぜ挑戦されようと思われましたか?


2018年当時の所属先上長から、チーム全員に向けてアナウンスがあったのがきっかけです。
自身のスキルアップと業務に役立つのではないかと志願しました。
もともと何かを学んだりするのは好きで、これまでも業務に関連した資格「管工事施工管理技士」や「証券外務員一種」「ファイナンシャル・プランナー」等を取得してきました。きっかけがあれば、資格は積極的に取得したい。知識の幅を広げて知らないことを吸収できるなら、という思いもありました。


どのように学習されましたか? またそれはどのぐらいの期間ですか?


通勤時間がドアtoドアで1時間半ほどかかったので、毎日の通勤時を利用し、スマホで「NET*ITBT」のeラーニングを実施していました。
最初は本当に用語がわからなくて・・・。結果を見ると本当に点数が低くて「あ、私知らなすぎるんだ!」とやる気がわいて、毎日30~40分ほど学習していました。結果の推移が棒グラフになって見られたのですが、最初は低かった点数が少しずつ伸びていき、最後は満点に近くなってきて、達成感もありました。


学習から受検を通した、率直な感想をお聞かせください


平日はほぼ毎日学習していたため、気持ち的には満点狙いで本番に挑みました。
ですが、いざ本番の検定を受けると、知らないこともまだまだ多く、玉砕した感じでした。
結果的には800点以上のスコアが出て嬉しかったですし、上位だったと聞き驚きました。
ほとんど用語がわからなかったところから、ここまでスコアが伸びたことで、自信がつきましたね。


受検を通して、何かご自身に変化はありましたか?

▲「管工事施工管理技士」や「証券外務員一種」「ファイナンシャル・プランナー」資格の取得経験から、集中学習でハイスコアを獲得された鷲田さん。母が学習する姿勢は、二人の息子さんにも良い影響があったとのこと。


すごくプラスになったと思います。例えば前職で担当した研修で受講者の方々の話の中に、学んだキーワードがたくさん出てきて。「このワード知ってる、これも知ってる!」と何を話しているか理解できたんです。今でも例えば中吊り広告のワードなども自ら拾いに行って、調べたりするようになりました。

そしてやればできる。数字で表れる!と同時に、合格で終わりではない、というのが、いいですよね。2018年に高得点を取っても、何も学ばなければ2020年には高得点は取れないところがいいと思います。
私も年齢的に何かに挑むということに躊躇しがちですが、また検定に挑みたいという気持ちです。

本検定の学習は、どのような役にたつと思われますか?


この学習を通じて得た知識の幅を、仕事に生かしていけると思っています。研修担当をさせていただいていますので対応する研修に幅が出ると思います。
また4月の転職の際は履歴書にもしっかり記載しました。



今後どのようなキャリアアップを目指していらっしゃいますか? またそのためには何が必要でしょうか?


自分を育てる=人を育てる=会社を育てるというように繋げていきたいと思っています。
必要なものはたくさんありますが、人間性と固定観念をゼロに戻す冷静さと、柔軟に変化し進化する心、一番はホスピタリティを大事にしていきたいと思います。



本日はお忙しいところ、貴重なお話をありがとうございました。


◇受検者インタビュー Vol.3
お問合せの多い「DX検定™」学習方法ですが、1つのヒントとして「DXプロフェッショナル」に認定された方の中から、
歴代最高スコアを獲得された宇宿様(2020年7月現在)に、DXやIT先端トレンド、DXビジネス等についての最新情報の
収集方法についてお話を伺いました。

これまで興味を持っていたエリア以外にも役立つ情報がないかと考え、
展示会や本なども使い「 興味の幅を広げる 」ことを意識しています。

 

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有限責任あずさ監査法人
宇宿 哲平さん

2018年受検 DX検定:スコア903 [DXプロフェッショナル2018]
公認会計士、公認不正検査士
/有限責任あずさ監査法人Digital Innovation部テクニカルディレクター
/データサイエンティスト。
幅広い業種の会計監査の経験とコンピュータサイエンスのスキルを活用
し、会計監査におけるデータ分析の設計、手法開発をリードされている。
DX検定の受検者(第1回~第5回まで)の中で、歴代1位のスコアを獲得さ
れている。

<ご執筆論文>
「AIによる不正会計検知・予測の可能性 - 会計監査の未来を探る」


これまでの経歴と、現在のお仕事の内容について教えてください。


2006年にあずさ監査法人に入所し、金融、製造、商社、情報通信、小売業などの監査や会計・リスクアドバイザリー等を経験しました。
現在はDigital Innovation部にて、データ分析、AI等のDigital技術を活用した監査技術開発をリードしています。
DXによって監査の品質や効率を向上できるよう、社内をサポートしている、と言ったらわかりやすいでしょうか。


DX検定™の歴代最高スコアを獲得されましたが、DXについては普段から情報収集されているのでしょうか?


Digital Innovation部所属ということで、DXは業務にも関連していますので、自然とデジタル・トランスフォーメーションや、
AI等については情報収集しています。もともと、調べることが好き、ということもあるかもしれません。
世の中のニュースを見ていても「あ、これは業務にも使えるかもしれない」「これってどうなって
いるんだろう」というようなきっかけがあれば、関連した情報を調べるのは苦になりません。


具体的には、どのように学習されましたか?


DXに関連しそうな展示会に出かける、新聞、雑誌等に目を通す。Googleニュース等のインターネットでのニュースサイトを定期的に巡回する、などの情報収集をしています。

一般的な回答かもしれませんが、情報収集に際しては、意識していることがありあます。それは、Googleニュース等では、これまでの閲覧履歴から興味がありそうなエリアをお勧めしてくれますが、これまで興味を持っていたエリア以外にも役立つ情報がないかと考え、展示会や本なども使い「興味の幅を広げる」ということと、業務で活用するには何が必要かを想像し、そのために必要な「関連した情報まで展開して調べる」ことです。


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▲日本イノベーション融合学会事務所において、有賀会長より表彰状を授与される宇宿様。
「DXプロフェッショナル」(第1回~第5回)に認定された17名の方は、2020年8月に、日本イノベーション融合学会から、「ITBT検定優秀賞」として表彰されました。コロナ禍により、予定されていた表彰式は開催できませんでしたが、代表して、表彰状を受け取っていただきました。
受検された、率直な感想をお聞かせください


DXに関連したキーワードが、幅広いエリアで網羅されている検定というのが率直な印象です。結果、歴代最高スコアということで、自信につながりました。
レーダーチャートで得意・不得意も可視化されましたが、不得意な点は自覚していなかった部分でもあり、ここをさらに強化して、業務で活かそう、と考える良いきっかけになりました。



本日はお忙しいところ、貴重なお話をありがとうございました。


◇受検者インタビュー Vol.4

部下にDXを学ぶ重要性を訴える側だからこそ、
積極的に学んで手本を示したいと考えました。

 

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株式会社 システムリサーチ
橋本 賢さん

2021年受検 DX検定:スコア742 [DXエキスパートレベル2021認定]

埼玉県在住。
新卒でシステムリサーチ社に技術職として入社。
以来、システム開発の業務に従事され、主に物流業の顧客を多くご担当された。
2016年より管理職。
情報処理技術者試験では、「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」
「情報セキュリティスペシャリスト試験」「データベーススペシャリスト試験」の4試験に合格された。 趣味はゴルフで、社の仲間ともラウンドを楽しまれている。



現在のお仕事の内容を教えてください。

物流業・通信業を中心に、システム開発から保守・メンテナンスまで、システム全般の仕事をしています。
現在はラインマネージャ、管理職をしており、現場からは離れています。


◆「DX検定™」へ前向きに取り組むことで、周囲の手本になれたら


受検のきっかけや、その時のお気持ちについて教えてください。

全社的なDX人材育成の動きで、マネージャー以上と営業のフロントメンバーに受検の案内があった、というのが直接的なきっかけです。
私自身も全社の中期ビジョンに基づくプロジェクト「DX技術推進チーム」の一員でもあるので、自分の知識レベルがどれぐらいあるか、というのは確認したいと思っていました。
また周囲に手本を示すためにも、引っ張っていく側が抵抗感を持つことなく、前向きに受検しよう、と考えました。


どのように学習されましたか。また、それはどのくらいの期間ですか。

まず「DX Study™eラーニング」は当たり前のように繰り返しました。1か月くらい集中して勉強し、最終的には満点がとれるくらいになりました。
また、営業メンバーとの間で、「朝会」をやっているのですが、そこで日経新聞を読み、世の中の動きを知るという活動していたことがDXの知識の向上につながったのかなと思います。

◆仕事柄、技術知識には自信があったが、実際は知らない事が多かった


学習から受検を通した、率直な感想をお聞かせください。

eラーニングを始めてみて、最初は正直「難しい」と感じました。
システム開発の仕事に長く携わっていることもありますし、知らない言葉を調べることも割と嫌いではなかったので、
「下手したらeラーニングで勉強しなくても、そこそこいい点をとれるのでは」という気持ちもありました。
まずはeラーニングを実施したことで、自分の知識が偏っていたんだな、ということに気づきました。

◆「DXエキスパートレベル」に認定

結果をご覧になってどうでしたか?

DXエキスパートレベルに認定されたことが、率直に嬉しかったです。部下の手本にもなろうと考えていたのでホッとしました。
また後からわかったことですが、他の部門と比べても自部門の点数が高かったそうで、
学習中は普段のちょっとした会話の中でも「eラーニングやってる?」「今、これぐらいの点数取ってるよ」
などと意識して話をしていたので、周りに良い刺激を与えられたかもしれません。

受検を通して、何かご自身に変化はありましたか。

気になるキーワードなど、何となくのイメージや、あいまいな知識になっていたことを調べておくようになりました。
学習から受検を通し、「知識の積み重ね」が重要であると感じるようになりました。


◆お客様からの人材要件に「学んだDXキーワード」が!学習した知識が活きた瞬間でした


本検定の学習は、どのような役にたつと思われますか。

知識を豊富に得ることで、お客様との話がより理解でき、話が弾みますね。そうなると、仕事も進めやすいです。
また先日も、たまたまお客様から「こういう技術者いないかな」というお話があったんですが、その要件の中に、
以前だったら、意味がわからなかったであろう、先端のキーワードが入っていたんです。
ですが今回、「DX検定™」に向けて学んだキーワードだったので、
担当の営業とも「勉強したからわかるようになったね」「以前だったらわからなかったよね」というような会話をする場面がありました。
広い意味で、勉強した知識が活きているな、と感じる瞬間でした。


今後どのようなキャリアアップを目指していらっしゃいますか。またそのためには何が必要でしょうか。

私自分も、継続して知識の向上をしていきたいと思っていますが、「DX技術推進チーム」の担当になっていますので、身に付けた知識で組織の成長と底上げを図っていきたいと思っています。
そして、事業部全体へも影響を広げていきたいと考えています。

部下の方が受検する場合、どのようなアドバイスしますか。

eラーニングはスマホでも勉強できますので、通勤やちょっとした空き時間で勉強するようにアドバイスします。
またビジネストレンドやDXの知識を習得するにはちょっとずつ興味を広げていくことが良いということが分かりましたので、これもメンバーに伝えたいです。
また、全社的にDXに取り組んでいく中で、仕事とは別に勉強する時間を月に1日でも設けたり、会社としてもバックアップしていきたいと思っています。


本日はお忙しいところ、貴重なお話をありがとうございました。