年も改まり、「今年こそ資格をとろう」と決意を新たにしていらっしゃる方も多いことと思います。
そして、「資格をとるならば、どんな業務にも役立つ資格が欲しい」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
どんな業務にも役立つ資格。そんなものがあるのでしょうか。
このコーナーで以前特集いたしました「MOUS(マイクロソフトオフィスユーザースペシャリスト)」もそのひとつです。今や業務にパソコンスキルは必須です。Officeソフトをより早く、効率的に使用することができれば、それはいかなる業務にとっても大変に有意義なことと言えます。
では、さらにどんな知識や技能があるとよいでしょうか? 社会人として必須の基礎技能に、経理事務と経営状況を把握することがあります。それには、簿記の知識が必要となってきます。
「簿記は経理だけのもの」「経理なんて難しいことは、わからなくてもいいよ」いいえ、そうではありません。簿記知識は、経理事務や、財務会計部門に限らず、現在や将来の利益を測る財務諸表や企業会計の法規を理解し、経営管理・経営分析の基礎技能です。この知識と技能は、事業収支の分析や企画書の作成など様々なビジネスシーンで活用できます。多くの企業が採用や人事異動の判断に活用したり、自己啓発として習得を奨励しています。
その知識を資格試験として認定しているのが「日商簿記検定」です。
今回は「日商簿記検定」と日商簿記検定取得に最適なeラーニング講座を特集いたします。
日商簿記検定 【概要】
■各級のレベル
級種
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概 要
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1級
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税理士、公認会計士などの国家試験の登竜門。大学程度の商業簿記、工業簿記、原価計算並びに会計学を修得し、財務諸表規則や企業会計に関する法規を理解し、経営管理や経営分析ができる。
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2級
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高校程度の商業簿記および工業簿記(初歩的な原価計算を含む)を修得している。財務諸表を読む力がつき、企業の経営状況を把握できる。相手の経営状況もわかるので、株式会社の経営管理に役立つ。 |
3級
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財務担当者に必須の基本知識が身につき、商店、中小企業の経理事務に役立つ。経理関連書類の読み取りができ、取引先企業の経営状況を数字から理解できるようになる。営業、管理部門に必要な知識として評価する企業が増えている。 |
4級
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簿記入門編。小規模小売店の経理に役立つ。勘定科目に仕訳でき、複式簿記の仕組みを理解している。
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■受験者データ
平成14年6月9日(第101回試験)
級種
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受験者数
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合格者数
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合格率
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1級
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13,672名
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1,533名
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11.2%
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2級
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46,842名
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15,499名
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33.1%
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3級
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77,664名
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41,916名
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54.0%
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4級
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2,501名
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1,190名
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47.6%
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資格の人気の高さがうかがえます。
■受験料
級種
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受験料(税込)
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1級
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7,140円
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2級
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4,080円
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3級
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2,040円
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4級
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1,530円
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他の資格試験に比べて安価な料金体系となっています。
■簿記検定取得の魅力
・正しく帳簿をつけることができる
・自社の長所や短所を分析できる
・費用や収益率を意識するようになる
・取引先企業の経営状況を把握できる
■次回試験日程
【試験日】
2月23日(日)<2・3・4級のみ>
申し込み受付期間
12月20日(金)〜15年1月20日(月)
まずは受験者数が最も多く、また企業の知識レベルとして標準的な3級の取得を目標にしてはいかがでしょう。
その後2級、1級とステップアップを図ることにより、さらに税理士や公認会計士への道も開けることになります。