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NET通信 《人材開発・教育戦略メールマガジン》 7月5日号 Vol.045
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初夏の候、ますますご発展のほどお喜び申し上げます。
今回は、“NECラーニング株式会社の設立”からお送りします。
また、芦屋広太の“人を動かす言葉”、君島浩の“君爺の新教育学談義”な
ど好評連載をお届けいたします。
─[ INDEX ]─────────────────────────────
[1] 日本電気株式会社 NECラーニング株式会社を設立
〜教育を新会社に集約、技術・ノウハウ伝承など2007年問題に対応〜
[2] 【連載】芦屋広太の“人を動かす言葉”(20)
[3] 【連載】君爺の新教育学談義(7)
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[1] 日本電気株式会社 NECラーニング株式会社を設立
〜教育を新会社に集約、技術・ノウハウ伝承など2007年問題に対応〜
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日本電気株式会社(NEC)は、グループ全体の社員教育を統括・実施する新
子会社「NECラーニング株式会社」を7月1日に設立しました。
NECラーニング株式会社は、システムエンジニアの教育等を行っていた「E
ラーニング事業部」と、ビジネスマネジメントや語学、ハードウェア開発等の
研修などを実施していた「NECユニバーシティ」を統合して設立されました。
資本金は3,000万円、従業員数は約200人、社長には内海房子(NECソフト執行
役員)が就任します。NECグループの中で女性の社長は初めてだそうで、今後
の動きが注目されます。
NECは、本会社を中核に、技術・各種ノウハウ・営業・ビジネスマネジメン
ト・CSR(Corporate Social Responsibility<企業の社会的責任>)など、
全方位の研修を企画、実施して、教育を一元的に集約・蓄積のうえ、伝承を行
っていく体制をとる方針ということです。これは、団塊の世代が一斉退職する
「2007年問題」への対応とともに、長期的な視野で社員のスキル・能力向上に
取り組む戦略といえます。
NECラーニング株式会社は、グループ各社の教育担当と連携を図りながら集
合研修とeラーニングを組み合わせたコースを企画するなど、プログラムの開
発、統合を行いつつ、グループ全体の教育体制を再構築、集約、一元化してい
く予定です。
NECはグループ全体で約15万人の従業員を抱えています。社会全体の高齢化
が進み、2007年を目前に控えたいま、一律に規模の大きい教育を実施すること
のできるeラーニングに、大企業からの熱い視線が注がれ始めています。
NECプレスリリース: http://www.nec.co.jp/press/ja/0506/2002.html
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製造業における高齢者「雇用延長と対策事例」セミナー(無料)のご案内
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2006年4月施行の「高年齢者雇用安定法の改正」に対応し、各企業様で喫緊
の課題となっております雇用延長対策につきまして、メイテックグループによ
る「雇用延長と対策事例」セミナー(無料)を開催いたします。
単なる法改正対応ではなく、(1) 「企業競争力の向上につながる対策」、
(2) 「コストバランス(主に人件費)をはかる対策」、(3) 「社員の皆さまの
モチベーション向上をはかる対策」の3点を重視したご提案を申し上げます。
弁護士による「改正法の概要と継続雇用の条件設定に関するポイント」の解
説もあります。人事関連部門の皆さまには、ぜひこの機会をご活用ください。
開催日時:2005年8月3日(水)15:00〜17:30 於 東京全日空ホテルB1
お申し込み方法:1.お名前(フリガナ)、2.会社名、3.ご所属・お役職、
4.Tel・Fax、5.Eメールアドレスをご記入の上、メールにてお申し込みく
ださい。折り返し詳細をご案内申し上げます。
お申し込み・お問合わせ先:novations@dbm-j.co.jp
【主催】メイテックグループ
【お問合わせ先】日本ドレーク・ビーム・モリン株式会社
教育研修部 竹内
〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー22F
Tel:03-5437-1712 Fax:03-3779-3202 URL:http://www.dbm-j.co.jp
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ご提供いただいた個人情報は、セミナー開催業務に関する連絡等の事務処理で
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[2]【連載】芦屋広太の“人を動かす言葉”(20)
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「どうせ最後には押し切られるんだ。だったら最初から積極的に協力したほう
がいい……。きっと、君の能力は変わらなくても、君の評価は大きく変わるは
ずだ。」
●他人から評価されるために必要なこと
仕事を成功に導くためには他人の協力が欠かせません。他人の力をうまく利
用することで、一人では成しえない難しい仕事を行うことができます。
その困難な仕事を成功させた人間は他人から評価され、ますます協力を得や
すい人間に成長します。つまり、影響力を大きくする好循環に入っていくので
す。芦屋モデルでは、これを「影響力拡大のサイクル」と呼びます。
他人の協力を得るために必要なことは、他人に好かれ信頼されることです。
いくら知識やスキルがあっても駄目。それを他人のために使って助けてあげる
ことが必要なのです。
困っている人、仕事を成功させたいと思っている人、成長したいと思ってい
る人を、あなたが持つ知識・スキルを駆使してサポートしてやる。これができ
れば感謝され、相手はあなたをどうしても助けたいと思って協力してくれるの
です。
「情けは人のためならず」は正しい考え方。心理学では「返報性」と呼ばれ
ます。人は自分が何か貰うと、どうしてもお返しをしたくなるという特性があ
ります。これを利用して、影響力拡大のサイクルを人工的に作り出そうという
試みです。
私にこの理論を教えてくれたのは上司の西山(仮名)でした。とはいうもの
の、西山は心理学や詳細な理論構築までしていたわけではありません。
私は西山の部下としてシステム開発を行っていましたが、私が出会ったころ
の西山は「頭が良いが他人に頭を下げることができない人」でした。
彼の口癖は「自分の知識・スキルは自分のために使う」というもの。これが
悪い評判として広がり、彼は次第に周囲から攻撃されるようになり、数年後、
彼は営業部門に異動、転勤していきました。
話はその5年後に移ります。当時私はシステム部のリーダや社内のシステム
計画担当として社内調整をしていました。どこの企業でも同じだと思いますが、
一般にシステム部門は案件を絞ろうとします。
しかし、営業部門はセールス力をアップさせるためのシステム投資を強く要
求します。私の会社も同じ。さまざまな理由で断っても、営業部門は強引に案
件を通してしまいます。
私は最後まで抵抗するので、営業部門から評判が芳しくありませんでした。
営業部門と私の関係は冷え切っており、私のことを悪くいう人も多かったので
す。正直、私は疲れきっていました。自分はミッションを正しく遂行している
のに、評価されず疲れるばかり。負の循環に陥っていました。
こんなとき、西山が営業部門から戻ってきました。そして私に言ったのが冒
頭の言葉。西山は営業部門でかなり苦労したという噂を聞いていたので、この
言葉は説得力をもって私の心に響きました。
――他人から評価されるために必要なこと。
これを一瞬にして理解させる言葉。それは、西山の経験が凝縮されたものだ
ったのです。
※バックナンバーは芦屋氏のブログで他のコンテンツとともにお読みいただ
けます。
http://d.hatena.ne.jp/officearon/
********* 【筆者プロフィール】 **********
芦屋広太(Asiya Kouta)IT教育コンサルタント・システムアナリスト
優秀IT人材の思考・行動プロセスを心理学から説明した「ヒューマンスキル教
育」をモデル化。日経コンピュータや書籍への発表、学生・社会人向けの講座・
研修、企業向けコンサルティングに活用している。著書に「SEのためのヒュー
マンスキル入門」(日経BP社)、「Dr.芦屋のSE診断クリニック(翔泳社)」
など。
サイト:http://www.a-ron.net
メール:clinic@a-ron.net
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[3]【連載】君爺の新教育学談義(7)
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国際協力機構JICAの沖縄国際センターで6月の2日間「Instructional Syst
ems Development」という課目の講師をしてきました。マルチメディア利用に
関する5月から8月までの課程の1課目です。受講者は開発途上国8か国の役
人8名です。この体験と発表技法とを合わせて紹介しましょう。
課目の内容はISDの分析・設計・開発・実施・評価という工程に沿って、CBT
教材をどうやって開発・運用しているかという海上自衛隊の事例紹介です。1
時間当たりスライド12枚という基準に従って、11時間用に129枚のスライドを
準備しました。ビデオの映写やCBT教材のデモも含みます。
こういう仕事に臨む場合の態度は、マナーではなくて持てなし(ホスピタリ
ティ)です。失礼があってはならないという態度だと、お相手はかえって気が
散ります。教育受講という行事に集中でき、それが円滑に進むことが第一であ
り、私や研修生や主催者がさらっと社交するということですね。一流ホテルや
一流レストランのような態度です。
最もやりがいがあるのはスライドの準備ではなくて、受講者の質問に対する
回答です。態度としては動じない心が必要です。質問者に対面して冷静な態度
を保って、質問を受け止めました。英語が分からない時には主催者に通訳して
もらいます。そして質問の主旨と回答の結論を瞬間的に絞ります。同意できな
い質問であっても、最初に質問の主旨にそって「それはそうです」と回答しま
す。それから「しかし、私は〜だと思います」と切り返して、結論を述べてし
まいます。後は二つぐらい補足文を付け加えて、質問者が納得するかどうか確
かめます。予期できない質問に対してこの定石を使う瞬間芸が楽しいです。
質疑応答の次に重要なのはこれまたスライドではなくて、講師としての話し
方です。スライドよりも生身の講師の話しや動きの方が印象的なのに決まって
います。アーとかウーとか冗長な音は発しません。今回は講義を録画してDVD
でもらったので、冗長音が確かに少ないことが分かります。これを修得するの
は簡単です。私は英語が下手なので話しがよく詰まります。それでも「ahとか
you know」などと時間つなぎの発声をしていませんでした。
話す時に受講者の方へ向くために、映写幕はできるだけ見ないようにします。
指示棒もできるだけ使わないようにします。画面を見る場合は、映写幕よりも
操作しているコンピュータの画面を見る方がいいです。これもDVDを再生して
そうやっていたということを確かめました。
スライドを準備する時に重視するのは、表現よりも内容と時間配分です。前
置きはどんどん削ります。自衛隊の紹介は削ります。自分の経歴の紹介も削り
ます。社会の変化やITの歴史、あるいはISDの必要性も削ります。内容が大切
ですからね。最初の部分をどう縮めるかが腕の見せ所の一つです。
今回の講師依頼が来た最初には、取りあえず引き受ける方向で回答した後で、
要求や受講者のプロフィールを調べました。弊庁もこういう社交行事には慣れ
ているので、前向きに淡々と許可手続が進みました。持てなしや「動じない」
ということは、態度能力としていろいろと役立ちます。
********* [筆者プロフィール] ********
君島浩 防衛庁教育専門官(instructional design specialist)
古参教育デザイナ。防衛庁の民間人材採用第1号。ISD技法の導入に取り組ん
でいる。富士通時代に基本ソフトウエア開発、ソフトウエア工学、ソフトウエ
ア技術者教育を担当した。著書に「新時代の研修技法」(マネジメント社)、
「日本語作文作法」(日科技連)など。
ウェブサイト: http://www2.tokai.or.jp/kimijima/
メール: mailto:mso-ced@ic.jmsdf.go.jp
所属学会:ソフトウエア技術者協会 http://www.sea.jp/SIGEDU/index.html
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