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NET通信 《人材開発・教育戦略メールマガジン》 3月8日号 Vol.037
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寒さもようやく衰えはじめ、春の陽気が増してまいりました。皆様におかれ
ましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
今回はIDC Japan発表の「国内企業向けeラーニングの市場規模予測」からお
届けいたします。また、芦屋広太の好評連載“人を動かす言葉”や、成果主義
の見直しに関する話題をお知らせいたします。
─[ INDEX ]─────────────────────────────
[1] IDC Japan株式会社 国内企業向けeラーニングの市場規模予測を発表
[2] 【連載】芦屋広太の“人を動かす言葉”(12)
[3] 自律型人材を育成する新入社員研修『セルフマネジメント研修』
[4] 成果主義の見直し 〜 新たに能力主義 ITSS導入も 〜
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[1]IDC Japan株式会社 国内企業向けeラーニングの市場規模予測を発表
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IT専門調査会社のIDC Japan株式会社は、2005年3月2日、国内の企業向けe
ラーニングについて、その市場規模と今後の予測を発表しました。 これは、
IDC Japanが、2004年11月に実施したユーザー調査の結果を中心に、国内企業
向けeラーニング市場の2004年の分析、および2005年〜2009年の予測を行なっ
たものです。
それによると、国内の企業向けeラーニング市場は2004年には638億円(対前
年成長率12.3%)、2004〜2009年の年平均成長率は16.6%に昇るとIDC Japan
は予測しています。厳しい状況が続く中、eラーニングなどを利用した教育の
効率化に対する企業の関心は高く、2005年以降も高成長が期待できますが、中
小企業でeラーニングを導入している企業はまだまだ少く、大企業では導入を
行なったものの、利用度をなかなか向上させられないという悩みを抱えている
という報告もなされています。
2005年以降は、こうした課題を解決するために、各ベンダーが本格的な取り
組みを始めるとIDCでは予測しています。まず、中小企業向けの安価なeラーニ
ングサービスが普及する一方、大企業の人材育成戦略に密着したソリューショ
ンの活用が進むことが市場拡大の要因になりそうです。「eラーニングサービ
スベンダーは、パッケージコンテンツ主体のビジネスだけでなく、ユーザー企
業の人材育成業務全体の効率化につながるような、高付加価値ソリューション
を提供していくことが重要である。」と、IDC Japan ITサービス担当シニア
マーケットアナリスト伊藤未明氏は分析しています。
市場の変化に柔軟に対応できる人材を育成することが重要といわれている一
方、コスト的な観点から教育投資効果も厳しく問われるという状況が続いてい
ますが、eラーニングの活用が本格化することで、これらの条件をクリアする
次世代の教育の姿が、近い将来見えてくるのかもしれません。
(編集部)
IDC Japan株式会社 http://www.idcjapan.co.jp/
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[2]【連載】芦屋広太の“人を動かす言葉”(12)
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「君は本当にこの計画でうまくいくと思っているの?
今回のプロジェクトは、君が今までやってきたレベルとは別世界なんだ。
教科書に書いてあることをそのまま真似ても駄目だ……
君が“絶対うまくいく”と確信するまで考え抜いた計画でなければ、
君にはこのプロジェクトを成功させることはできないんだよ」
●本当の「プロジェクトマネージメントスキル」
私がPM(プロジェクトマネージャー)を担当して3年目くらいの話です。そ
れまで私は10人規模のプロジェクトをいくつか成功させた経験があり、この頃
には自分のプロジェクトマネージメントスキルに自信を持つようになっていま
した。「PMには自信がある」━━このように周囲に話していたことを覚えてい
ます。
この頃はプロジェクトマネージメントの知識体系やPM資格試験の勉強もたく
さんしました。体制の組み方、タスクブレイク、メンバーへの動機付け理論、
進捗管理の方法など、当時勤務していた会社の誰よりもプロジェクトマネージ
メントの理論を勉強しているとの自負を持っていました。そして次第に、私は
先輩PM達に対して「もっとプロジェクトマネージメント理論を学ぶべき。理論
がないPMは弱い」という考えを持つようになっていったのです。
この考えは周囲に接する態度に出ていたようで、私は「非常に生意気な人間」
と思われていたようです。しかし、「自分は努力している。最新の理論を学ん
でいる」という自信があったので、このような態度を変えませんでした。今思
えば非常に恥ずかしいのですが、まだ若かった私は、当時、このように振舞っ
ていたのです。
あるとき、私は300人を越える大規模プロジェクトのサブマネージャーに指
名されました。このときのPMは上田(仮名)というベテランでした。上田はプ
ロジェクト計画の作成を指示し、私は工程表、体制、運営、タスクシートなど
のプロジェクト計画書を作成しました。私にとってはプロジェクト計画書の作
成は簡単なことでした。上田によいところを見せたいと思った私は急いで資料
を作成し、上田に説明しました。
褒められると期待していた私に浴びせられたのは、冒頭の言葉でした。上田
は「この計画で成功すると言える根拠を示してほしい」と言いました。しかし、
私は答えられませんでした。私は教科書に書いてあるような、表面的な計画書
しか示せなかったからです。「成功する根拠」━━そのようなことを考えたこ
とはありませんでした。私がやってきたプロジェクトマネージメントとは、
「スケジュールを引いて体制を組んだ後は発生した課題を全力でつぶしていく」
というスタイルだったのです。つまり、成り行きまかせということです。しか
し、300人規模のプロジェクトを成り行き任せにしたらどうなるか。待ってい
るのは破綻です。上田が私に求めていたのは、問題が極力発生しないように考
え、適切な事前措置を講じておくということでした。
この後、私は上田に厳しく指導され、大規模プロジェクトをマネージメント
できるスキルを身につけることができました。
「理論だけを学んでいい気になるな」━━上田に何回も怒鳴られたことが、私
のスキルを向上させてくれたのです。
********* 【筆者プロフィール】 **********
芦屋広太(Asiya Kouta)IT教育コンサルタント・システムアナリスト
優秀IT人材の思考・行動プロセスを心理学から説明した「ヒューマンスキル教
育」をモデル化。日経コンピュータや書籍への発表、学生・社会人向けの講座
・研修、企業向けコンサルティングに活用している。著書に「SEのためのヒュ
ーマンスキル入門」(日経BP社)、「Dr.芦屋のSE診断クリニック(翔泳社)」
など。
サイト:http://www.a-ron.net 連絡先:clinic@a-ron.net
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「SEのためのヒューマンスキル入門」「Dr.芦屋のSE診断クリニック」
●本当に優秀なIT人材には何が必要か?
芦屋氏は「優秀なIT人材にはテクニカル知識に加え、高い人間的・社会的能
力 (ヒューマンスキル)が必要」としています。「ヒューマンスキルを身に
つければ、他人を説得しながらチームを動かしてプロジェクトを成功に導いた
り、顧客に訴求できる話法・ドキュメントを作成できるというもの。これらの
スキルを持ったIT人材は、どんな仕事でも高く評価される」と説明しています。
芦屋氏は、自身のSE、リーダ、プロジェクトマネージャ、システムプランナ
の経験と多くの人材をウォッチしてきた経験から、優秀人材の思考プロセス、
行動パターンを分析した独自のコンピテンシーモデルを構築。これを解説した
のが日経コンピュータの「SEの条件」シリーズ。3年前から開始されたコラム
は「顧客に好かれるSEの条件」「選ばれるSEの条件」と続き、現在は「成功す
るSEの条件」として日経コンピュータの人気連載になっています。その中から
単行本化されたのが「SEのためのヒューマンスキル入門」です。感情を巧みに
刺激する言葉など、リーダシップを発揮したい方に参考となる内容満載です。
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芦屋のSE診断クリニック」も面白さの中に役立つ内容が満載。翔泳社の雑誌
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独自のコンピテンシーモデルで人材派遣会社のコンサルティングなども手が
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[4] 成果主義の見直し 〜 新たに能力主義 ITSS導入も 〜
G.F.Infinity Inc. 星野 幸代
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日本能率協会調べによると8割弱の企業が成果主義を導入しており、そのう
ち「良好に運営されている」という割合は3割に満たなかったとのことです。
かつて、バブル崩壊後の企業再生のために、多くの企業で成果主義を導入し
ました。しかし、柔軟に仕事を変える必要がある中、「やる気を高める」目的
だった企業側の説明とは逆に、社員には目標に縛られて成果が十分に評価され
ない、人件費抑制の手段ではと受け止められることもありました。
成果主義が行き過ぎた極端なケースでは、社員が人事評価時期に合わせた社
内営業を行ったりということもあります。これでは企業としての長期的な視野
に立った制度とは言えません。
そこで最近では、新しく能力に軸を置いた評価基準が注目されています。か
つての職能資格制度も建前は能力評価でしたが、ここ最近は次第に年功序列の
色が濃くなっていると言われます。今や新しく制度を見直す企業は、短期より
も長期、結果よりもプロセス、個人よりもチームといった目標設定とその運用
に工夫を凝らしています。
そんな中、NECソフトでは経済産業省のIT専門技術に関する職種別指標であ
るITスキル標準(ITSS)を能力判断に導入しましたが、ITSSレベルで賃金等級が
決まるということです。外部からの人材投入時にもこの基準がわかり易いとい
う利点があるとのことです。
以前、私が対日ビジネスで成功している中国企業のオフィスを訪問した時の
ことです。普段皆が仕事をしている部屋の壁に大きく"優秀社員賞"の貼紙があ
りました。合わせて評価基準とその獲得ポイントも示してあり、その企業では、
100%顧客満足度による評価を行なっておりました。どの社員も生き生きと目を
輝かせて仕事をしていたことを思い出します。企業と社員の目標にズレが少な
いことの現れだったのかもしれません。
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