企業インタビュー

目指すのは、お客様と一緒にサービスを検討し、提案できる人材 ~部門長をはじめ管理職、営業部門など50名強が「DX検定™」を受検~

株式会社システムリサーチ様

株式会社システムリサーチ様 執行役員 五十棲 一智様
株式会社システムリサーチは、SIサービス、ソフトウエア開発など情報のプロフェッショナル企業として1981年に設立。 お客様への満足度を追求するためにソフトウエアの品質向上に努め、 情報セキュリティを維持するためにコンプライアンス(法令順守)を徹底し、 次世代へ向けての更なる人材(=人財)教育を行っています。 今回は、同社執行役員であり、「DX技術推進チーム」を率いられている五十棲 一智様に、 「DX検定™」についての取り組みについてお伺いしました

(※所属部署、肩書、インタビューの内容等は、取材当時のものです)

「DX時代に求められるITエンジニア」を育成するために

――貴社でのDXへのお取り組みの状況をお聞かせください。

まさに全社で今、力を入れている分野になります。 昨年度に「中期ビジョン」を策定しましたが、営業面や育成面など5つのテーマを掲げ、 テーマごとにチームを創り、役員がそれぞれ担当することとなりました。 私が「DX時代の技術対応の推進」テーマを担当し、 約10名のメンバーで「DX技術を高めていくための啓蒙活動」をしています。 これらの取り組みの中で、今期は新規のDX技術者100名を育成することを目標にしています。 また情報展開として「DX検定™」もそうですし、デジタル関係の情報を社内展開していく、 社内のデジタル化・ペーパレス化の推進などを提案し、 社内向けにも、お客様向けにもDXを推進する取り組みを進めています。

――貴社の求める人材像についてお聞かせください。

弊社では「DX時代に求められるITエンジニアになってほしい」と掲げており、その中で大きく2つ求めていることがあります。 1つは、従来は「お客様から要件を伺って開発する」のがメインでしたが、今後は「お客様と一緒にサービスを検討し、 それをすばやくリリースできる」人材になって欲しいと考えています。 また、2つ目は2025年の崖に向けて、今もお客様には既存の大型のレガシーシステムが残っていますが、 これらを分析評価から入らせてもらい、再構築すべき部分、据え置く部分、廃止する部分などを見極め、 レガシーシステムを刷新できるような技術者を求めています。 これまではどうしても「作ること」に専念していた面がありますが、これからはそういう時代ではない、 技術のことだけでなく、ビジネス面での広い視野も必要ですし、お客様と一緒になって考えていくというのが大切なので、 世の中のビジネスや技術のトレンドを理解し、自分がお客様にどう提案できるようになるのか大事である、 と啓蒙しているところです。

「知識をためていく」ために、まずは管理職が「DX検定™」を受検

――貴社で「DX検定™」受検を検討いただいたきっかけを教えていただけますか。

御社から案内をいただき、昨年にまずは管理職2名が受検をしました。結果や内容を検討した結果、 技術のトレンドとビジネスのトレンド、両方がある点が良い、また求める人材像を目指すためには技術も当然ながら、 知識をためていくことも重要である、ということになり、今年1月の第6回検定では、全社8部門まで展開しました。

――今回の受検の対象者はどのように選考されましたか。

これから、さらにDX知識習得が必要とされる部門長をはじめとする管理職、 お客様との関りが深い営業のフロントメンバーに受検するように、ということで案内しました。

――まずは管理職の方からの受検というのは、何かリアクションはありましたか。

当初は、「えっ、部門長が!?」という反応はありましたが、「全社としてDXに取り組んでいく。 まずは、『社員のDX技術力を上げていこう』ということを言う側がやらないと、 全社に重要性が浸透しない」という考えを伝えることで、理解を得るのは早かったです。

――受検の結果をご覧になってどのような感想を持たれましたか。

第6回の平均スコアは超えているのでそこは良かったと思います。 しかし、事前にeラーニングで勉強していたので、700点以上のエキスパート認定などの、 上位層がもう少しいてほしかったと思います。 そこは、最新トレンドにもアンテナを張っていないと高得点がとれないということをお聞きして、 日々トレンドに触れる重要性を痛感しました。

――全社でのお取組みに際し、どのように学習されたのでしょうか。「DX Study eラーニング」を実施していただきましたが、それ以外にも何か企画はされましたか?

ー「DX検定™」受検へのお取り組み(学習を含む)でどのような影響がございましたか。

受検をした組織管理職のなかには、DX知識は日々の業務に不可欠と再認識でき、 DX関連のニュース、話題に対し、今まで以上に敏感に情報入手するような意識に変わったり、 フロントの営業メンバーは、知識を入れることで、用語だったりお客様の意図していることもすぐに理解できるようになり、 今まで以上に商談のスピードが上がったケースもあると聞いています。 今期は「DX技術者」を新たに全社で100名育成しようという目標がありますが、 上司が1月に「DX検定™」を受検しているので、その流れもあり「勉強していかなくては」という雰囲気になっているのを感じています。 また社内の経営会議等で「DX検定™」が話題に上ることもあり、自然と認知されてきたという感覚と同時に、 社内全体に取り組みが広がっていると感じます。 雰囲気づくり、風土づくりが大切であると思いますが、「DX検定™」に向けて勉強したことが、 全社の雰囲気、風土醸成につながっていると思います。

「勉強会」の企画が自主的に提案された

――今回の受検の対象者はどのように選考されましたか。

これから、さらにDX知識習得が必要とされる部門長をはじめとする管理職、 お客様との関りが深い営業のフロントメンバーに受検するように、ということで案内しました。

――今後も「DX検定™」受検のお取り組みはお考えでしょうか。

大人数が受検したことで、「DX検定™」の良さがわかりました。 ここからは、部門の特性などを見てその中からエントリーし、受検させる予定です。 知識、技術力を人材に求めているので、徐々にエントリーしていくと思います。 まずは、営業推進の部署10名を予定しています。また大阪など別拠点でもエントリーを検討しています。

――貴社のDX人材育成の展望、ならびにDX事業の展開についてお聞かせください。

SIerということもあり、人材には技術力を求めていくのがメインであり、先ほど述べました通り、 今期については、100名のDX技術者を新たに増やすことを目標にしていきます。 またDXには「DXプロジェクトを推進できる力」が必要不可欠だと思います。 したがって、DXの技術力とプロジェクトマネジメント力で人材を育成し、強化することで、 お客様に貢献できるのではないかと思っております。 「DXレポート2※1」にありました通り、DXに関して「これ」という決め手がない会社様が多い中、 足元の業務プロセスのデジタル化をまずは進めよう、というお客様も多い印象です。 まず弊社が提供している電子化、ペーパーレス化、RPAでの自動化といったソリューションでお客様のデジタル化に貢献しつつ、 次なるDXの第一歩をご一緒させていただきながら、お客様に貢献していきたいと考えています。

――本日はありがとうございました。

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