日立製作所は2月15日、ハードディスクを持たないノート・パソコンを利用して、組織内からの情報漏えいを防ぐセキュリティシステム「セキュアクライアントソリューション」を発表した。ノートパソコンに格納して持ち歩いていたアプリケーションソフトやデータを、本社などの「ホスト端末」に集約して、ノートパソコンの紛失や盗難による情報漏えいを防ぐ。
「セキュアクライアントソリューション」は、専用のディスクレスパソコン「FLORA Se210」とソフト、パソコンの所有者が本人かどうかを確認するICカード認証装置「KeyMobile」で構成される。日立は、このようなパソコンを「セキュアPC」と呼んでいる。
ホスト端末などのシステム構築費用は別途見積もりが必要だが、1ユーザー当たりの価格は26万円前後の見込みで、企業向けノートパソコンと同等の価格を実現している。
個人情報や企業機密の漏えいなど、情報セキュリティに対する社会不安が高まるなか、同社は、本ソリューションを抜本的な解決策として取組んでいる。すでに、2004年12月から本システムの導入を開始しており、2006年3月までに1万台のセキュアPCを配備することを目指すという。
日立製作所 = http://www.hitachi.co.jp/
|