「DXビジネス検定™」の受検で改めて実感した「大人になって学ぶ喜び」
ITパスポート試験には無事に合格できたわけですが、この資格だけでは基礎的なデジタルの知識の証明にはなっても、それを仕事につなげるには物足りないと思いました。
また、私が考えていた「DXやビジネスモデルについての知識があることをアピールする」ことはできません。
よりDXやビジネスモデルに特化した資格や試験はないかと改めて探していたところ、「DXビジネス検定™」という新しい検定があることを知りました。
実はこの4,5か月前、同じ検定シリーズの「DX検定™」を先に知ったのが始まりだったのですが、その検定の内容は思っていたより技術面、ハードウェア面からの出題が多く、私が仕事にしたいと勉強しているエリアとは少し違っていました。
それでも、当時「DX」と名前が付いた資格試験を他に知りませんでしたので、1回は受けてみようと試験勉強を始めました。
公式テキストはなかったので、サイトに紹介されていた参考図書を入手し、一通り勉強して挑戦してみたのですが、予想通り、やはりあまり良い点数は取れませんでした。
やはり私が目指すエリアとの「ずれ」を感じ、このまま勉強を続けるか迷っていた時に、同じ団体が「DXビジネス検定™」という新しい検定試験を始めたことを知ったのです。
「DXビジネス検定」との出会い
「DXビジネス検定™」は、デジタル技術を基礎としながらも、そこから生まれる新しいビジネスモデルや事例を学ぶことでDXを身に付けるというスタンスのようでした。
サイトを調べた際、この検定の運営団体による定義が載っていましたのでここに抜き出してみます。
曰く、
『「DX検定」の出題範囲よりさらにビジネス領域のすそ野を広げ』
『DXを本当に成功させたいなら、「DXの基礎用語」はもちろん、「データ分析に関する用語」、「デジタル技術に関する用語」、「マーケティングに関する用語」、「ビジネスモデルに関する用語」を数多く理解している必要があります』
『自社ビジネスと次代の「DXビジネス」の関りを知り、世界や国内の先進のビジネスモデルやDXの成功事例を多数理解することで、DX時代の「DXビジネス推進人材」「ビジネス価値創造人材」となることを目指します。』
つまり、DXとビジネスモデル、ビジネス事例の知識の確認のための検定のようでした。
自宅のPCで受検することもできます。公式テキストは当時はありませんでしたが、参考図書とe-ラーニングがありましたので、まずは受検してみようと張り切って学習を始めました。
家事の合間も有効活用して勉強を
今思い返してもこの時の勉強体験は苦しくも充実したものでした。
それまでたくさんビジネス書を読んで、吸収したつもりになっていた様々なビジネスモデルも、改めて検定を受けるつもりで勉強し直してみると、忘れてしまっていて、また一から勉強し直さなければいけないことにも多く直面しました。
正直それは気持ちも沈みましたし、苦しい作業でした。
その一方で、学習内容は実在のビジネスモデルや事例が多く含まれているため、より身近にも感じられましたし、その分面白く、興味をもって勉強を進めることができました。
e-ラーニングはスマホで、いつでもどこででも確認テストとして隙間時間に勉強できましたから、バタバタと動き回り、家事を回す私の生活にはぴったりの勉強方法でした。
例えば、煮込み料理の火加減を見ながら10分、洗濯機が回り終わるまでの5分、という感じで、日常の中で学習を進めることができました。
一問一答形式ですから、突発的な用事が出来ればそこでやめることもでき、とても便利でした。
プロフェッショナルレベルを獲得するまでの道のり
話は少しそれますが、当時私は自分の意志で勉強することの大切さを改めて感じました。
子どもたちが小学生だったころ、一緒に漢検や英検に向けて勉強した時も感じましたが、大人になって改めて、勉強をする、新しい知識を吸収するという時間には、子ども時代と違う喜びを感じられます。
むしろ自分が受験に追われて無理やり知識を詰め込んでいた若いころよりも、純粋に勉強すること、新しいことを知ることに楽しさや喜びを感じられることに気がつきました。
大人になってから新しいことを始めること、新しいことを勉強することは、始めるまでは気が重いかもしれませんが、若い時とは全く違う楽しさがあるので是非オススメしたいところです。
「DXビジネス検定™」は全部で4回受検しました。
合格・不合格を決める試験ではなく、スコアを獲得する検定試験ですから、何度も挑戦出来ますし、やり甲斐もあります。
結果は、1回目の点数は何と700点台。自分でも驚くほどいい点数が取れたので、さらに上を目指そうと引き続き受検することに。
続いて2回目、3回目と挑戦したのですが、この時の結果は500点台まで落ちてしまいました。実家の母が3回目の脳梗塞で緊急入院し、その前後での母の容態や、一人暮らしができなくなった母のための施設探しなどの事務的な作業などで、私も精神的に参ってしまい、勉強不足だったのです。
落ち込みましたが、そこでやめるのは悔しかったので、もう一度学び直し、4回目にしてついに800点以上の高得点をとることができて、嬉しいことにプロフェッショナルレベルの認定をいただくことができました。
DX事例もそこから生まれるビジネスモデルも、日々情報は更新され、毎日学ぶことは沢山あります。
知識を更新することで世界の新しいビジネスモデルの仕組みを理解することができるので、そして何より楽しいので、私は今日も学び続けています。
<vol.5に続く>
DXビジネスアンバサダー
岸 晶子
きし あきこ
都市銀行勤務後、出産を経て専業主婦に。3人の子育てが一段落した際にデジタルリスキリングを実施。その経験を活かしDXビジネス教育に関するコラム記事や大学向け教材作成などを手がける。