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組織のリーダーに必要な「人間力」とは何か
【連載「人間力講座」 その1】
組織のリーダーに必要な「人間力」とは何か
執筆:ネクストエデュケーションシンク 代表取締役 斉藤 実
いま企業のリーダーに必要な能力として「人間力」が注目されています。
この「人間力」という言葉は、ビジネスシーンだけでなく政治やスポーツ、芸術など、様々な分野でも言われ、「優れたリーダー達が持っている高い人間性からなる能力」という広い意味で使われています。
ここでは、企業の経営者や役員、幹部、部長、マネージャ、リーダーの方々が備えているべき「人間力」にフォーカスしてお話ししたいと思います。
人間力の高い人、低い人の特長とは
ではまず組織のビジネスリーダーとして「人間力」がある人とはどんな人か、弊社が企業研修でアンケートを取った際での例をいくつか挙げてみます。
●「人間力」が高い人とは?
信頼できる人/誠実な人/責任感がある人/正しい決断ができる人/器の大きい人/ビジネスを創れる人/実行力がある人/先見性がある人/広い見識がある人/人に優しい人/頼れる人/安心して心を許せる人/高い志や理想をもっている人/相手の気持ちを察することができる人/人を攻撃しない人/知性や知恵が高い人/感情的にならない人/人の話を傾聴できる人/ついて行きたいと思う人/部下を育てられる人/部下の面倒見がいい人/人間性が豊かで温和な人/勇気のある人/努力を惜しまない人/気配りをして人を助ける人・・・・
反面、「人間力」がない人の例は、
●「人間力」が低い人とは?
信頼できない人/人の話を聞かない人/いつも威張っている人/無責任な人/他責の人/ずる賢く立ち回る人/利己主義の人/発言が浅く軽い人/ネガティブな発言が多い人/嫌味をいう人/成長しない人/知性が感じられない人/主体性がない人/視野が狭い人・・・・
どうしてこうも正反対の評価となるのでしょうか。
「人間力」の構成要素を考える
ビジネスで必要な人間の能力要素については、「コンピテンシー(=高業績者の行動特性)」理論を開発したハーバート大学のデイビット・マクレランド教授の「氷山モデル」を元にして作成した図に当てはめてみると理解しやすいと思います。(右図)
この図で、見えない部分として水面下にある資質・性格・価値観と、その上にあるコンピテンシー(行動特性)層をも含めた、①と②の層を併せた部分が「人間力」であると考えられます。この部分は、学習によって後天的に獲得できる③の知識やスキルの層よりも根本の、人間性の土台部分に位置付けら れ、人間の個性を形作っているコアともいえる能力要素部分です。
「人間力」は、「コンピテンシー」だけでなく、「資質や性格、価値観」なども渾然一体として構成されていると考えられるのです。だからこそ、簡単に身につけられるものではなく、人間としての器や姿勢までも問われる、最も重要なものだと言えます。
そこで私達は、あえて「人間力」の構成要素をできる限り研究して、総合的にそれぞれの要素ごとの強さと全体の大きさを数値的に計測できる、グローバル時代にも適応した最新のアセスメントを開発することにしました。これによって育成が難しいと言われる「人間力」の研修も可能としました。
その結果、多くの企業の組織全体を、「人間力(総合コンピテンシー)」の視点から組織分析を行ってみますと、全ての組織でその結果は、「一般社員<課長<部長<役員<経営者」の順で「人間力」の数値が高くなっていることが明確に見えてきました。
まさに「企業は人なり」であって、「人間力」の要素こそ、企業と人を動かす最も重要な要素であることが判明したのです。
そこで見えてきた驚きの効果については、次回に具体的にお話ししたいと思います。
※「人間力」の科学的・総合的な可視化を実現した「人間力診断™」については、詳しくはこちらの情報も参考になると思います。
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